自閉症スペクトラムと診断されて

2歳で境界知能ASDと診断された普通級に通う6年生男児を育てる母の子育て記録

幼稚園年中 始まりました

幼稚園の年中クラス、いよいよ始まりました!
息子は私の仕事の都合で、春休み中はほとんど幼稚園に行ってお昼食べて遊んで過ごしてたんで、結構楽しかったようです。



今回もクラス替えがありましたが、今年度も一番よく遊んでいるお友達とまた同じクラスになったので、息子も私もほっとしてます。
最近の息子は荒れることなく、昨年は仲良しのお友達と違うクラスになってしまって「幼稚園やだー!」としばらくの間文句タラタラだったのですが、成長したのかたまたまなのか、張り切ってノリノリで幼稚園に通ってくれています。
あー、助かる(笑)



はじめての経験や環境。いつもと違う状況が苦手な自閉症スペクトラム児の特徴を持つ息子ですが、お友達が変わっても、教室の場所が変わっても本人なりに受け入れているようです。
今年は知っている先生が担任になったのと、前にも同じクラスだったお友達もちらほらいるのもあってか、「不安」よりも「楽しそう」が勝ってるのかもしれません。



こんなに普通に幼稚園に通えていると、息子が自閉症スペクトラム児ということをうっかり忘れそうになりますが、私がある程度フォローしないといけないなと改めて思いました。
気を引き締めて、今年度も息子が楽しく幼稚園に通えるように私も頑張ります。

自治体療育年中クラス スタート

今週から週1回の自治体療育が始まりました。



9人クラスで3人お休みだったので、6人で療育を受ける。
知らないお友達が3人ほどいました。
昨年度も通っていて曜日変更なのか、今年度から入ったお友達なのかはわかりませんが、座っていられず泣いているお子さんがいたり、話し方が不明瞭だったり、言葉のやり取りが難しいお子さんがいたりで、新しいお友達はうちの息子みたいな自閉っ子ではなく、素人目にもわかるくらい発達遅滞な感じ。
まぁ息子も発達が遅れてるんだけど。
1年経つ頃にはみんな劇的に成長してるんだろうか?



今回は療育中に希望したものが受けとれず別の物になって、泣いて嫌がってその課題には参加できませんでした。
泣いたら希望が叶えられる(やらなくても良い)と誤学習させてはダメですから、親が無理やり手助けしてやらせる。
無理矢理やらすのもどうなのよ?と思うこともありますが、息子に一番良い接し方がそうなのだから仕方ない。こういう無理矢理やらせるのが苦痛です。



はじめてのクラスで、お友達も先生も半分くらい変わってしまったし、どうかな?と思ったりもするのですが、出来なかったのは1つの課題だけで他は座ってられましたし比較的集中していました。
先生や他のクラスのお子さんも一緒の顔合わせの会では、座って落ち着いて参加出来ていましたのでほっとしました。去年は大泣きして座ってられませんでしたからねー。
療育受け始めたころより成長したなとは思いますが、それが以前にも経験したことだから大丈夫だったのか、純粋に本人の成長なのか、療育のおかげなのかは正直わかりません。
少なくとも本人にとって療育クラスは楽しい時間で、良い経験になっているようです。




今年度早速GWにはお休みしちゃいそうですが、極力療育を受けさせたいですね。

スポーツクラブ短期教室

幼稚園のマラソン大会で順位がかなり下だった息子。本人も走るのが遅い自覚有り。
それを勝手に不憫に思った主人がスポーツクラブの短期教室(3日間)に行かせろとしつこく言うので、仕方なくかけっこ教室に行かせてみました。




主人はただ希望を言うだけだから楽だよねー。勝手だよねー。正直腹立つ。
結局申し込みと支払いも、事前に息子に説明するのも、支度させて連れて行くのも私だし。
しかも仕事の後だよ!ホント疲れるわ…




申し込む前に、一応本人にかけっこ教室に行ってもいいか確認して「いいよ」と言うので、申し込む前にも教室に行く直前にも、何日間、どのくらいの時間やるか、早く走るために必要ないろんなことを練習するよ。と伝えて練習場所へ送り出す。




はじめての経験や場所がものすごく苦手な息子ですが、スムーズに会場に入る。
親は少し離れた所から見学していましたが、3日間通してコーチの指示に従って、所々出来ないなりにも本人は頑張っていて、一生懸命なのが伝わってきました。
先生から叱られることはほぼ無かったです。
全然知らない子ばかりで、ちょっと可哀想かなとも思ったのですが、本人はあまり気にしていない感じ。
1日目は楽しかったけど、2日目3日目は本人にとっては練習がハードだったようで、2日目に楽しかった?って聞いたら「難しかった」と答えてました。
足を高く上げる練習が難しくて、ゆっくりとしか出来ませんでしたし。
3日間、1回も行きたくないと言わなかったのは、コーチが良かったからでしょうか。
4歳は4人だったのですが一番コーチの指示に従っていましたよ。
あらびっくり。脳ミソと体フル回転でかなりの頑張りだと思います。
「どこの幼稚園?」とかコーチに突然質問されても答えられていましたし、もう1回やり直し!と言われて素直にやり直してましたので、社会性が身に付いてきたなと感じました。




定型発達のお子さんは赤ちゃんの頃から普通にベビースイミングだったり、リトミック、幼児教室などの習い事に通えると思うのですが、今振り返るとうちの子はそんな状態ではなかったです。
1歳過ぎてからあまりの扱いにくさや、指示の通らなさ、癇癪で習い事なんてとてもじゃないけど出来なかったんですよね。
2歳過ぎに近所の育児サークルの体験に行かせたことがありますが、泣いて拒否して全然ダメで私が落ち込みましたから。
やっと習わせられたのが、2歳10ヶ月から幼稚園入園までの3ヶ月だけ通った幼稚園準備の教室でした。
それもたまたま気の合う子がいたから、なんとかやれていた感じ。
3歳4ヶ月の年少のはじめに抽選で当たった自治体の短期の幼児体操教室に4ヶ月行きましたが、初回は10分くらい入口で大泣きで拒否されてたなぁ。
今回かけっこ教室に行ってみたことで、4歳過ぎにしてはじめて習い事に普通に通わせられるまで成長したのかも。と思いました。
本人が嫌だと思う習い事だとたぶん大泣きで癇癪だと思いますが…




週1回の集団療育とABAセラピー以外に何か習い事をさせようかと思っているのですが、体力作りの為の何か、体操やスイミングにしようかな?
どこで習わせようかな?とやっと検討できるようになりましたよ。
本人は幼稚園で放課後やっている学習教室に行きたいって以前から言ってるんだけど、私は体力作りの方が大事だと思っていて、悩み中です。
いくつか体験をさせてみてから決めようと思います。

年中 息子の来年度の療育目標

近いうちに療育クラスの担任の先生に今後の目標を聞かれると思いますので、年中クラスからの療育目標を考えてみました。



年少2学期の到達目標だった
「思いと違っても受け入れられることが増える」(場に合った行動ができる)
はそのまま継続。
増える。ではなく「出来る」になるように。




あとは本人が困っている、もしくは今後困るであろう事へのフォロー


・ABAセラピストさんから以前アドバイスされた、
絶対にやらないといけないことはやってもらう。
出来るのにやらないこともやってもらう。
出来ることで親や先生が息子にするように言ったことは守らせる。
泣いたり、癇癪起こしたりどんなに拒否しても最終的にはやってもらう。泣いたらやらないで済むと誤学習をさせない。
出来るのにやらないのは、出来ないことと同じだと親は思っているので、本人にも言い聞かせて理解させようと思っている。


・自分の気持ちを相手に伝える
(困っているときに困っていると伝えることを含む)


・状況を詳しく説明できるようになる。
そのために形容詞や動詞を使って会話ができるようにする。
(例えば何故お友達と喧嘩をしたのか?を説明するとか)


・質問に答えられることが増える
質問に答えられないときには、わからないとか、1回聞いただけでは質問が理解できないのなら、教えてと答えられるようになる。


・ルールのある遊びを理解し、お友達と遊べるようになる


・ハサミやお箸が少しでも使えるように少しずつ練習する


・小さいボタンがスムーズに出来るようになる


・挨拶ができるようになる。(恥ずかしいからか私が促しても挨拶出来ないことが目につく)


・親が指示を出さなくても、自分から行動できることが増えるようにする


・昨年度からの継続で作業療法の先生からの指示「片足立ちができる」




今のところはこんな感じで考えています。
療育クラスの目標は恐らくもう少し絞られると思いますが、先生からの意見も参考に決めようと思います。

療育 平成28年度最終評価 (年少時)

自治体療育施設からいただいた用紙の内容を成長記録の為、転記します。


到達目標

短期:思いと違っても受け入れられることが増える
長期:活動の中で友達と簡単なやり取りをする


〈社会性〉達成
自分の番が来たときに「やる」「やらない」を言葉で伝える

評価:態度や仕草ではなく、言葉で伝えられるようになった。やらないという選択肢をしても良いことがわかったことで、前向きに取り組めるようになった。
今後は励まされることで、やってみようという気持ちを引き出していく。


〈言語コミュニケーション〉達成
思いと違っても受け入れられることが増える

評価:気持ちの切り替えや折り合いをつけ納得することができるようになったのは大きな成長を感じた。
今後は語彙を増やし、擬音(チョキチョキとか)ではなく動詞や形容詞で言えるように理解を高めていく。


〈対人社会性〉 達成
やっていいこと、いけないことを知り守ろうとする。

評価:まわりが見えるようになり、客観的に場面が捉えられるようになった。
今後は見本をみることで、行程がわかりパズルや製作を作り上げられるようにしていく。


これ以外に粗大運動の項目がありましたが、ほぼ達成。片足でバランスを取る。を目標にしていました。



1年前までは、自分の気持ちもたまに「やだ」「だっこして」とか言う程度で言葉でうまく伝えられなかったのに。
療育から1年経って、息子の子育てが楽になった訳でも無く、療育クラスでの癇癪、着席など少しだけ不適切な行動が減りましたが、教えてもなかなか身に付かないし、今も育てにくさ扱いにくさが満載。
あと2年は療育受けさせるので、あたたかい目で息子の成長を見守りたいと思います。

今年度の療育終了しました

今年度の自治体療育、やっと終わりました。
何人かのお友達は辞めたり、他の曜日に移動してしまうのでちょっとさみしい気もしますが、今までのお友達も何人かは一緒のクラスなので、少しほっとしてます。


さて、今年度の週1集団療育クラス、50回中47回参加しました(^-^)v
個別療育の言語、作業、心理に行ったのが27回、週1クラスと合わせて74回通いましたよ。
1年間かなりやりきった感があります。




うちが一番クラスに出席しています!!
息子も頑張りましたが、私も相当気合いで頑張りました。
療育の日が仕事になってしまう日も結構あって、職場から幼稚園に迎えに行き、療育受けさせるのが本当に大変でしたし、体力的にも精神的にもきつかったですね。
どうしても休んでしまった3回は全部息子が病気でのお休みでしたから、先生からすればいつも出席してる子だったと思います。




息子が3歳になってすぐ、療育施設に診断結果と発達検査結果を持参し、コピーを渡して施設長に頼み込んでまで年少から入れてもらった療育です。
やむを得ず少し遅刻することはあっても、どうしても極力休みたくなかった。
比較的いろいろ吸収しやすく、身に付けやすい幼児の時期に療育を受けることで、不適切な行動を減らしたい。苦手なことや出来ないことを出来るようになって欲しい。
幼稚園や家庭ではできない体験を積んで欲しい。
療育効果がすぐには実感できなくとも1回1回の積み重ね、継続することが大事だと思うから、それは必死で療育に通わせました。
といってもまだたったの1年だけですけど。
自治体からの補助があるおかげで1割負担で済んでいるし、本当にありがたいです。





療育って親の負担が大きいと思います。1年通って慣れたものの、それでも結構しんどいですね。
息子は楽しそうに通っていますから、来年度もできる限り参加しようと思っています。

臨床心理の日

先週は2ヶ月に1回しかない心理の日がありました。



絵本を読んだ後、内容について聞かれても答えられず。
パズルをやったり、りんごとなすとみかん持ってきてみたいな短期記憶を確認するゲームをしたりする。



今回も自分がやりたくない課題だと椅子に座らない。

「幼稚園では普通に座って製作とか取り組んでるんですけどねぇ」と先生に伝えると、
「幼稚園では相当頑張ってるんだと思います。今の(座ってられない、落ち着かない)状態が本来の姿なんでしょうね」とのこと。
「ママの前で自分が出来ない姿を見せたくないのかな。自分が失敗するかもしれない事はやりたがらない感じですよね」と言われる。
他のお友達と自分を比べたりするようになった。
「○○くんは走るの速いけど、息子は遅い」とか。と話したら、お友達と自分を比べたり、わかるんですねー。と先生が感心してました。



4歳のくせに、なんなんだ?そのおかしなプライドは。おそらく定型発達の大人の私だって日々いろいろ失敗しながら生きてる自覚があって、プライドなんか持ち合わせてませんよ?
たかだか4年しか生きていない、本能のままに生きてるちょっと前までほぼ野生猿だったあんたが変なプライド持っててどうするのよ…。




あと、ここ数ヶ月絵本を読みたがらない。と伝えたら、ひらがなが読めるようになってくると、絵本を拒否するお子さんが多いので、読めるようになってきたからでしょうねー。とのこと。
絵本の中には読めないひらがなも出てきますし、読めても内容まで理解できるところま行かないので、できないー!!やだー!!になってしまうらしいです。
絵本は純粋にお話を楽しむものだと思うし、親が読むんだから、息子は目で絵本見て黙って聞いてりゃいいのに。
はぁ…意味不明。




心理士の先生からは、来年度は人数が増える関係で3ヶ月に1度になると思います。と言われる。
担当心理士さんが担当する発達が心配なお子さんがさらに増えたようです。




心理士さんから「この時間遊んでいて、意味あるのかと思われるかもしれませんが、限られた時間ですがやるべき課題はやっていて、息子は数の概念とかほかの課題も(ひらがなの読みやマッチング、上下や大小など、3つの単語の短期記憶)出来ていたので順調ですよ。とのこと。
えー!どこが?!こんなんで順調なの??
長いと短いは解ってなかったのに??
そもそも「座る」や「指示に従う」のにかなりのムラがあるんですけど。
心理士さんも息子の担当医も息子の発達状態を順調と言うのだから、おそらくは順調なのでしょう。
親はどうしても子どもの現状に対して不安の方が勝ってしまったり、出来ない事が目についたりしちゃうからか、親の私は息子の成長がまったく順調だとは思えないんですけど…




就学前には境界知能抜け出せるのかなぁ?
何度もブログに書いてますが、3歳1ヶ月でIQ81。
このIQだとうちの地域ではギリギリ普通級。
普通級はIQ90越えてないと相当苦労すると聞く。
境界知能の人は大人でも子どもでもいろんな場面で苦労すると思う。福祉のセーフティネットに一番引っ掛からない人というか、フォローが必要なのに制度もたいして充実していないから支援がほぼ受けられないらしい。
小学生~中学生の普通級にいる子どものうち、境界知能の割合が14~16%ほどいるらしいので、境界知能に関してはうちだけが特別に悩んでる訳ではないのですが。
息子は自閉症スペクトラム+境界知能ですからねぇ。
あー、厄介。うちの子…
就学前も就学後も悩みが尽きないんだろうな~私。
就学まであと2年、怒涛の成長を遂げてほしい。