自閉症スペクトラムと診断されて

2歳で境界知能ASDと診断された普通級に通う6年生男児を育てる母の子育て記録

何でも出来ちゃう子

最近息子を公園で遊ばせていたら、おばあちゃんと一般に歩いている幼稚園のお友達に会いました。



そのお友達はものすごくおしゃべりが上手な社交的でいろんな事が器用に出来る子。マラソン大会も常に上位にいる運動神経の良さ。
何か話してみようと思って、とりあえず幼稚園で放課後やってる体操教室に通わないのか聞いてみたら…



「ぼくはやりたいって言ったんだけど、パパとママがぼくは運動神経がいいから体操はやらなくていいって言った。
ぼくねー、側転も出来るしー。お兄ちゃんに教えてもらったからー」



だって(笑)
おもしろいねー。
私に喧嘩売ってんのかなぁ?って無意識に一瞬思ったけど良くも悪くも子どもって正直。
すべてにおいてあまり出来が良いとは言えない、運動苦手な息子を持つ私にとっては、ただただ嫌味な発言に聞こえますよー。(心狭いから)
だからって幼児に謙遜しろとか、謙虚さを求めても無理。



この子の親御さんは知ってる人なのでムカつくことはないのだけれど、親は自分達の話している内容をまんま他の親に話してるとは夢にも思ってないんだろうなぁ。




息子は確かに運動苦手です。
走るのも遅いし、どんくさいし、まだ補助無しで自転車にも乗れません。
体操上手になって逆上がり出来るようになって欲しいとか、体力つけさせたいとかあわよくばみたいな気持ちはあるにはあるのですが、そこは二の次三の次。



息子が幼稚園のお友達と一緒に体操がやりたいと言うので
『本人が楽しいと思うものを親心でやらせているだけ』の話です。
今から小学生になっても体操をやりたいって言ってるんだよね、気が早すぎるよ…息子。
幼児期に楽しいことが出来る、好きなことが出来るという人生はきっと素晴らしいよ。
親にはそこそこ経済的に負担がかかるけどね。
子どもに何かをさせたいと思うと、私も主人も教えられないので、結果的に習い事に頼ることになってしまっています。




あと、息子のクラスの女の子で何でも出来ちゃう、息子と習い事が一緒の社交的な女の子がいるのですが、最近両親の職業が医者だと知る。
子どもの出来不出来は、持っている資質、性格はDNAによるところもかなりの割合であると、はっきりと思い知らされる。
わかっていた事実だけど軽く凹むわ。



他の定型のお子さんがいろいろ出来るのを見てしまうと、本当にまぶしく見える。すごいなーと感心してしまう。
息子は手先が不器用だし、コミュニケーション能力がアレだし、他のお子さんに比べれば見劣りするし、得意な事も特にない地味な息子ですが、働ける人になって本人なりに幸せになってもらえればそれでいい。

集団療育クラス卒業後

療育卒業した曜日の午後は自由に過ごせるようになり、体力的、精神的負担が減り、楽になったなぁ。としみじみ。
療育クラスに私も通うのは、結構しんどかったから。
私は家で息子とのんびり過ごせるし、天気が良ければ公園に行って遊ばせようと思っていました。




ですが…
そんな余裕が味わえたのはたった1週間。
息子がサッカー教室に行きたいと4月から何度も言うので、お試しをさせてみたら本人がすこぶるやる気になり、思いがけず入会することになりました。トホホ…



幼児がやるサッカーなんてみんなでボールを追いかけてるだけだし、ドリブルも練習とも呼べないような感じ。
試合っぽいことをしても、そんなにボールが持てる訳でもないので、母としてはうーんサッカーはやる必要無いんじゃない?ピアノの方がやらせたいよ。とは思いますが仕方ない。
主人もあまりの息子のしつこさに根負けして、3月までやるというお約束で、お金を払うことを了承。
息子は幼稚園のお友達とサッカーをして遊びたいようです。
はぁ…別にやらせたくない習い事に1年弱で70000円だよ。払うの私じゃないけど。



まだ幼稚園児なのに、スイミング、体操、サッカー、学習塾、もうやり過ぎです。
しかも無駄に運動系ばっかり。
どの習い事も幼稚園か療育のお友達がいるので遊びの延長だし、本人にしてみれば遊んでる感覚。
今はどの習い事もやる気になって頑張ってます。
サッカーに関しては、私が息子を公園で遊ばせる代わりを習い事でやってもらっていると思うことにします。



息子の友達は例えば

・公文3教科にサッカー、ピアノの子
・スイミング、サッカー、ピアノ、体操の子
・英語と塾とスイミングの子
・体操、合気道、ピアノ、スイミングの子
・体操、公文1教科、スイミングの子



わが家に限らず、習い事3〜4つは普通らしい。
私が子どもの頃なんて、習っていてもスイミングやってるかピアノやってるか?くらいで、親も幼児期に習い事そんなにさせてなかったよなぁ。
義実家があるど田舎エリアでも幼児の習い事が盛んなようで、息子の習い事の数を聞いても全く驚くこともなく、今どきはど田舎エリアさえ
「みんな習い事何個もしているから〜。今どきの幼児は習い事ばっかりよね。大変よねー。」
と話していました。



今年度は主治医や神田橋先生にも言われたように、息子がやりたいことを思いっきりいろいろさせる。というのを親としては心がけていて、出来る範囲でいろんな事を経験させたいと思っています。
サッカーは1年間だけだし、ものすごくやりたいならさせてあげないとなぁと。
迎えに行かないといけないし、その後公園でお友達と遊んだりもするから、私が大変なのですが仕方ない。



集団療育クラスを離れて、私はちょっぴりさみしいなと思う気持ちがあったのですが、息子は療育クラスを卒業しても、また行きたいと言い出すことは一切無かったです。あっさりサッカーに乗り替えた。仲良しのお友達がまったくやっていないのに、サッカーをしたいと言い出したのは、本人が発達するのに必要な何かが、魅力的な何かがサッカーにはあるのかもしれないですね。

今年度の親(私)の療育目標 息子年長

いよいよ来年度は就学。
今年度に家庭で主に私が取り組んでいきたいことを考えてみました。
(主人は子育てほとんどやらないので除外)


重点的に取り組みたいこと↓


・本人が楽しいと思うこと、興味があることをさせる


・公園で遊ぶ機会を増やす。体力作り。


・偏食改善

食生活を見直すこと。
外食や冷凍食品、加工品など出来合いの物を減らすようにする。
いろんなメニューを出してみる。(メニューがマンネリ気味なので)
特に野菜が苦手なので、食べられる物を増やしていく工夫をする
お菓子を減らす。
おやつは果物とかさつまいもとか、お菓子じゃないものも増やす。


・おねしょの回数を減らしたい


・家のお手伝いをさせる


・幼稚園の仕度だけではなく、習い事の仕度を自分でさせて、帰宅後にも荷物の片付けが出来るように


エジソン箸ではなく普通のお箸が使えるようになる


・感覚過敏(主に視覚)の改善


・コミュニケーション
人と最低限会話できるように。
目を見て話せるように。
状況や気持ちの説明
語彙力アップ
人に自分の気持ちを伝えること


・普通学級で普通に勉強に参加できるための取り組み

例えば絵本の読み聞かせを今まで以上にする。
昔遊びをしたり知的な部分を促す関わり。今まで以上に家庭でもできる範囲で息子の遊び相手になる。
できる範囲での先取り学習



このあたりを特に気をつけて子育てしていきたいと考えています。
書き出してみると、普通の子育てとあまり変わらない部分も多いと思う。
一般的な子育てよりも、少し丁寧にきめ細やかな感じかもしれないですね。

感覚過敏は治りますか? 

待ちに待った栗本先生の本が最近やっと届いて、今日読み終わりました。



この間栗本先生に言われたことがまんま書いてあった。当然か(笑)



お世話になってる療育施設にも献本したいと思うくらい、内容もわかりやすくて読みやすかったです。実践するのに大変じゃない内容なのが魅力的。
いろんな説明やコメントが説明が腑に落ちると思いました。
感覚過敏や偏食、嗅覚の過敏にも触れていて、この本を読んだら、楽になる大人や子どもが沢山いるんだろうなぁ。
それこそ、息子の集団療育クラスの自閉全開のお子さん方はすごく良い方向に変わっていくんじゃないかと思う。
本人が発達したり楽になったりして、所謂不適応を起こさなければ、親もストレス値減るし、負担も減るよね。
(そこまで知り合いでもないので、この本の話はできないけれど)



私も週に何日か息子に金魚体操をしたり、リラックスできるように寝ながら横向きにして息子をゆらゆらしてみたり、お互いの足の裏を揃えるのとか、目にホットタオルなどを実践しています。
過敏や自閉の方々のコンディションが良くなることはあっても、悪くなることはないんじゃないかと思います。
息子の視覚の過敏からくる体の動かしにくさや体や脳の疲労、偏食も少しづつですがマシになってきているように思います。
目が疲れて眉間にシワをよく寄せていた息子ですが、それが減ってますしね。



療育や子育てで行き詰まっている方に是非一度本を読んでもらいたいですね。


版元、花風社浅見さんのブログ

https://blog.goo.ne.jp/tabby222/e/111b603234a1479acb13c3a34a204fd6

怖いものは怖い

もう集団療育クラスに通わなくなったので、関係ないと言われればそれまでなのですが…



年長の集団療育クラスに体格が大きくて、自分の思うようにならないとパニックになってしまうお子さんがいたのですが、
声がやたら大きいのと、気持ちの切り替えにかなり時間がかかったり、大泣きというか癇癪が今まで見てきた非定型のお子さん達のさらに上を行く激しさだったんですね。
感覚過敏が結構強くて、衝動性が目立つ。しかもその子待ちばっかり。
息子だけではなく他のお子さんも多少我慢はするものの、限界を超えたらしく「うるさいよ…」とつぶやいたり、本人に訴えてみたり、何人かは両耳を手で塞いでたなぁ。気持ちはわかるよ…



療育クラスですから、みんな何かしらの訳有り。いろんなお子さんがいるのはよくわかっています。
発達の遅れや困っているのをなんとか良くしたくて通っているはずです。
そのお子さんとは4回しかお会いしていませんが


「こわい…」


と何度も思ってしまいました。



体格の良すぎる子が奇声をあげてたり、大泣きしてたり、暴れたりするのって純粋に怖いよ…って感じてしまったんです。
ひるんでしまうというか。
そういうの結構見慣れていると思っていたのですが、それは年少から年中前半のまだ体も小さいお子さんだったから、怖いと思わなかったのだと思う。




そのお子さんに関しては小学校低学年くらいの体格なのもあって、何度見てもびっくりしてしまうし、怖いとも思ってしまう感情はどうすることもできない。
その子が荒れるポイントがえっ?そんな事で?って思う部分だから、何で?と思うのもあるのだけれど。
療育や医師や親は、今まで一体何をしていたの?
と無意識に思ってしまった。(ごめんなさい)




情緒が激しすぎる子の子育てはかなり疲弊するだろうし、この子のお母さんは日々の生活も大変だろうな。とは想像できる。
療育に休まず通っている熱心なお母さんだな。とも思います。
年少クラスから会っていれば、怖いとは思わなかったかもしれないし、1年一緒にいたら違う感情がきっと持てたでしょう。



年少の頃は息子だけでなく、他のお子さんもちらほら情緒の問題が激しい場面があったのですが、2年くらい通っていると、言葉の理解力が上がってきたり、精神的な成長だったり、経験の積み重ねから、年中後半くらいには情緒面がだいぶ落ち着いてくる子が多かったんですね。
このお子さんは少なくとも療育に1年は通っているはずだけど、良い変化が見られなかったのかなぁ?
どちらにしても他の方法や関わり方も考えてあげてもいいんじゃないかなー?なんて考えながらそのお子さんを見ていました。



今は幼児だから大目にみてもらえる部分があるけれど、小学生になってからもものすごい癇癪、奇声、大泣きだと、子どもだけでなく、大人であってもそのお子さんの事をよく知らない人は怖いと思うだろうし、時には避けられてしまうのはやむを得ないとも思う。
理解にも限界があります。
理解していても、心が受け付けないことだってあります。
知らない子ではないし、おそらく診断名は一緒だから心の中では応援してますよ。




年齢が上がる度に、周りの人の息子を見る視線、ハードルも確実に上がっていく。
息子も他のお子さんとは違う部分があるのだけれど、障害だからと放置せずに、最低限必要な事、やってはいけない事は外部任せにせずききちんと親が教えないといけないと思う。
子どもにとって必要だと思うことは何度挫折しそうになっても、何年かかっても親が身につけさせないといけないと改めて思いました。

集団療育卒業 息子5歳4ヶ月 年長

今月いっぱいで自治体の週1集団療育クラスを卒業することになりました。(個別は継続)


昨年度、担任の先生に促されること2回。

「夏ぐらいにはもう療育要らないかな?と思っていたけれど、息子くんは十分いろんなことが出来ているし、ママや療育の先生の声掛けにも従えている。
そろそろ個別だけにしませんか?」

と言われてはいたんです。
本当は年中の終わりで卒業したかったのですが、息子が療育クラスが大好きでどうしても続けたいと言うので、仕方無く年長クラスを1ヶ月だけ継続。



毎回お友達で激しく泣いたり癇癪を起こしている子が数人。そのうち特に特性が激しいお子さんが2人。療育クラスなのでそういうお子さんがいるのは仕方ない。年少の頃はうちの子も酷かったしね。



落ち着いていて課題もすんなりこなせる息子にとって、毎回何度も他のお子さんの不適切な行動を見ることや、それが許されている事が息子にとっても他のお子さんにとっても良い影響は無いと思う。
そのデメリットを上回るメリットが療育クラスにあるのだろうかと年長クラスになって毎回感じるようになったんですね。



息子は療育2年以上ほぼ休まずに通ってますからねー。
課題が何度もやったことのあるものばかりだし、行動も機敏。課題もすぐ終ってしまうので、今のクラスになって他のお友達が終わるのを待つことがかなり多いし、お友達に激しく泣かれて邪魔をされたりなど中断されるのが嫌だったようです。
あと、課題や出来るようになることの(名前が平仮名で書けるようにとか)目標設定が息子には簡単過ぎる。
息子にとって療育クラスはメリットより、デメリットの方が上回っていると最後の療育日にはっきりと思えたんですね。



年少と年中の時に先生から、息子くんは他のお子さんの「見本」的な感じですし、良く出来てますと言われていました。
本人は「出来る!」経験が沢山積めるから嬉しいのかもしれませんが、発達した息子にとって、手本、見本になる他のお子さんが年長療育クラスにはほぼいない。
少なくとも私はそう感じています。
(去年はいたのよね、そういうお子さん)
こんな事を言うと一生懸命考えて関わってくれている先生に申し訳ないのですが、年長療育クラスだと学びが少ないような気もするし、発達を促すという面で、集団療育クラスは今の息子にはあまり良い場所ではなくなってしまったのかなと感じるようになりました。




クラスが終ってから、私が集団療育辞めますと担任の先生に伝えた後、「ぼくお教室辞める!」と療育の先生に自分から言っていて、私がびっくりです。あれだけ続けたがってたのに。
療育課題自体はほぼ遊びだし、先生は優しいから療育クラスが大好きな息子なのですが、何故私が必死にここに連れて来ていたのか?ここがどんな場所なのか?何かを悟ったのかもしれないですね。




いやー2年1ヶ月本当に大変でしたね、私が。
本当に休まずに通ってましたからね。
療育に3年間みっちり通うつもりだったので、2年で卒業なんて療育受け始めたときには想像もしていませんでした。
もう2年以上通っているのでさみしいと思う反面、集団療育が要らないくらい発達したということなので喜ばしいですし、私の負担もだいぶ減る。
正直ほっとしています。
療育を受けなくなった分、私が発達を促す為のサポートをいろいろしてあげないといけませんね。




まだまだ息子には課題がありますが、それは集団療育ではおそらく改善できないことだろうし、私が息子と向き合ってやっていきます。
今の息子と私があるのも、年少から療育を受けられたおかげです。
先生方、お友達、保護者の皆さま本当に感謝の気持ちでいっぱいです。



療育を受けた経験が、息子の人生に活かされますように。

激怒のその後

今回激怒した幼稚園行事と習い事から帰宅後に、私から叱られてシクシク泣いて、1人お風呂に入らせたのですが、湯船に浸かりながら泣く。 
お風呂から上がって怒られながら着替えて、ソファにいるときも泣いてた。


で、晩ごはんを食べるように何度言っても食べないので、食べなさいと叱って息子が食べはじめたら…



大量に吐きました



普段めったに吐かない子なのでびっくり。
汚れてしまったので、またシャワーをして子ども用栄養ゼリーを食べさせて寝かせたのですが、珍しくその日の夜は何度も夜中に起きて、喉が渇いたと水分をとっていました。



午前に幼稚園行事、午後は習い事とハードだったのと、気温が低かったので体調を崩してしまったのもあると思うし、私がめちゃくちゃ叱ったので精神的なものもあったと思います。



翌日は熱が出ました。
幼稚園と習い事をお休みして、私も仕事を休んで自宅でのんびり過ごしました。
あまり食欲が無いものの、家で穏やか遊んでました。




主人に一連の話を聞いてもらって、いろいろ話していたのですが、今回の行事に限らず、親が近くにいる状態だと甘えが出てしまって、普段は我慢しているはずの事が我慢できなくなって泣いてしまったり、やらない!となってしまうんだろうね。という話になりました。




療育ではやらない!はほとんど無くなってたのに。
そこまで甘やかして子育てはしていないんですけど…
わがままが許される場面とそうでない場面がわかっていて故意にしていると思う。
わがままが許されない場面であからさまに不機嫌な態度だったり、やる気が無かったりしてた。
もう少し厳しく、本人にも理解できるように解るまで何度も言い聞かせていかないといけないと思っています。
幼稚園自体義務教育じゃないから嫌なら行かなくてもいいのに。



今回の行事でのひどい行動で落ち込んでるところに、夏に受ける知能検査の結果が想像しているよりもひどい結果だったら凹んで、何も手につかなくなりそう。



普段子育てのほとんどを私がしていますが、この週末はとても息子と向かい合える余裕がないので、息子のお世話を主人にお願いすることにしました。
病んでしまったら困りますので、少し休息させてもらいます。