自閉症スペクトラムと診断されて

2歳で境界知能ASDと診断された普通級に通う5年男子の成長ブログ 某中学受験塾に通っています

広汎性発達障害児のトイレトレーニング

義母や世間は、小学生になってもおむつしてる人はいないからと言いますが、
発達に問題がある子の中には、小学生になってもおむつしてる子いるんですよね。現実に。
それをネットで調べて知った時には、もうどうしよう。と思いましたよ。途方に暮れてた。



トイレトレーニングをはじめたのは、息子が2歳8ヶ月の時。
3歳になってすぐに幼稚園に入園することが決まっていました。園から入園するまでにおむつは外すようにと言われていましたから、私はなんとか出来るようにしようと必死でトイレトレーニングしました。



まずはおまるに座らせるが、座るもののおしっこが出ない。
そのうちおまるやトイレ、パンツを嫌がるように。
仕方ないので2ヶ月中断。
ネットで調べて、やれることはほぼすべてやりました。いきなりパンツにしたり、お人形で教えたり、トイレトレーニングの動画を見せたり、友人の子がトイレをしているところを見させてもらったり、シールやお菓子で釣ったり…
もうとにかくいろいろ(苦笑)
叱ってはいけないと頭ではわかっちゃいるけど、何度も漏らされるとイライラして叱ることも多かったです。



幼稚園はおむつ禁止。
とりあえず、パンツを抵抗なく履いてくれるようにしないといけなくて、
お兄ちゃんパンツ、アンパンマンパンツかっこいい!とおだてて幼稚園入園1ヶ月前にかろうじてパンツをいてくれるようになりましたが、毎日おしっこもうんちも垂れ流し。
1日10回以上垂れ流されたりしてましたから、私がしんどいときはおむつ履かせてましたけど。


幼稚園に入る直前、息子と主人が1週間義母宅に帰省していたのですが、
お気に入りなはずのパンツは頑なに履かず、おむつを連呼して履きたがり、おむつに用を足すと
「スミマセン、おむつかえてください」と言っていたそうです。
トイレは誰が誘っても全力で拒否。
義母宅でお漏らししちゃうのが、本人としては嫌だったんでしょうね。



自宅ではトイレに座らせるために、飴などで釣らないと座らないし、おしっこをまったくしようとしない。
うんちを気張りはじめに私が気がついてトイレに連れて行くことが出来たときは、トイレでうんちは成功してました。
というより、しぶしぶトイレで用を足していた。
過剰にほめてもトイレはやっぱり嫌がる。
ただ、普段は私が少し目を離した隙にこっそりパンツやおむつにうんちをしてましたよ。



で、幼稚園入園後3日目に外出先(民間療育施設)のトイレで試しにさせてみたらあっさり出来ました。
今までの苦労が何だったのかと脱力するくらいあっさりと。です



トイレの順番待ちをしていたときに、ドアを開けっ放しでおしっこしている男の子がいたのですが、
その様子を横からの角度でたまたま見て、いける!と思ったのか、本人もトイレを嫌がらずに出来るようになりました。
次の日から私の実家に2日泊まったのですが、実家のトイレで何度も成功。



幼稚園で1日目は2回お漏らし。2日目は1回お漏らし。3日目はトイレに行き、パンツはおろすもののおしっこが出せなくて、我慢していたらしくお漏らしはゼロ。(自宅の玄関で盛大に漏らしてましたけど)
さすがに幼稚園でお漏らししたら恥ずかしい。ということに気がついたみたい
4日目からは自分からトイレに行っておしっこしていたと先生が教えてくれました。



今思うと幼稚園に行くまで息子は、トイレでおしっこをする意義が見いだせなかったのではないかなぁ?と感じています。
今までおむつでやって来たんだから、これからもおむつでいいじゃん!みたいな。
幼稚園では先生が息子のトイレに付き添えないときは、お友だちが面倒を見てくれて、付き添ってくれていたそうです。
大好きな幼稚園では嫌でもトイレでおしっこせざるを得ない。何回も漏らすとさすがに恥ずかしい。
お友だちも先生も教えてくれてる。
だからトイレでおしっこ出来るようになろう!えいっ!という感じでしょうか。



幼稚園の先生からは、入園後は家でもおむつ禁止と指導されています。
まだ家ではあまり自発的にトイレには行かないし、うんちの課題も残っていますが、
連れて行けばトイレを嫌がらずに出来るようになったことで、後始末の手間が減り母親としてはだいぶ助かってます。
夜のおむつはまだ外れそうにないんですけど、それはおいおいですかね。



息子が3歳になってすぐにおむつが外れたのはどう考えても幼稚園のおかげ。
母親の頑張りだけではどうにも改善できないこともありますよ、やっぱり。
自閉症スペクトラムの子でも健常な子でも、なかなか難しいトイレトレーニングですが
広汎性発達障害児でも3歳0ヶ月でトイレでおしっこ出来るようになった子もいるということを伝えたくてこの記事を書いています。