自閉症スペクトラムと診断されて

2歳で境界知能ASDと診断された普通級に通う6年生男児を育てる母の子育て記録

子どもの療育が負担に感じる理由

以下は自閉症スペクトラム児を育てるいち母親の私が勝手に感じていることとご理解ください。



以前療育先でママだけ自由にお話出来る時間が設けられたのですが、どのママも口を揃えて療育を受けさせるだけでも親はしんどい。疲れる。負担とおっしゃっていました。
もちろん私もです。



子どもに療育を受けさせていると、時間的にも縛られるし、低年齢だと親も参加しないといけない。大なり小なり費用もかかる。



上記以外にも療育を負担に思う理由があるとすると

・親が療育的な部分を学べない

・療育に通わせたとしても結局のところ障害児なんだし。とか、定型発達の子に追い付くことはない。という諦めの気持ちになってしまい、前向きになれない

・療育施設では、子どもの出来ない部分を目の当たりにすることも多いので、子どものあるがままの状態を見たり受け入れるのが辛い、疲れる

・本当に子どもの為になっているのか?本人が必要としていることなのか?という素朴な疑問

・親から見て子どもの良い変化や成長が見られない



からだと思う。
そういうことが複雑に絡み合って、毎週幼稚園や保育園を早退してまで通ってるけど療育って意味あるの?とか今の療育先が子どもと合っていないのか?などと親は考えてしまう。
先生は熱心に子どもの為に力を尽くしてくれているのは重々承知してはいるが、子どもに変化や成長を感じられないことで、療育に対する不信感が沸いてくる。
その結果親が療育を負担に感じてるのだと思う。



実際、療育歴1年目の親と療育歴2年目以上の親では、療育を受けさせるスタンスが明らかに違う。
息子の療育クラスに関して言うと、昨年も療育を受けていたお子さんの出席率が明らかに低い。



現在息子は自治体の週1回の集団療育、言語療法と作業療法が各月1回、心理士による発達チェックが2ヶ月に1回。
自費で週1回のABA
金銭的にも精神的にも、これが今の私の限界かな。
こんなにお金をかけているのも、もちろん息子を思っての事なのですが、可能な限り今出来る最善を尽くしたい。

「子どもに療育を受けさせない、療育的な関わり方をしないというのは親の怠慢ではないかと考えるから、できる限りのことをしてあげたい」

「後々療育を受けさせなかったことに後悔したくない。」

という私の気持ちだけで、現在も日々突っ走ってる状態です。
自分ではどうしても出来ない部分を他者に委ねる事で私が息子を療育している気になっているところもあると思う。


母親だけではやれることに限界があるので、どうしても療育先やセラピストに頼ってしまうし、専門家に伸ばしてもらいたいと必要以上の期待をしてしまっている部分がある。
それぞれの子どもによって生まれ持った特性や状況、潜在能力も違うので、療育にも限界があるのだが、親は子どもに関してどこか諦められない気持ちがあったりもするから、いろんな感情に押し潰されて悩んでしまうし、負担に感じるのかな?とも思う。


うちも実親や主人が、たまにでも私の代わりに息子の療育付き添ってくれれば助かるんだけどなー。(主人は療育の日にたまに有給取ってても絶対療育には行かない。)
仮に家族の手助けがあったとしてと、結局は療育を負担に感じない親はほとんどいないと思う。
療育もいつかは終わるからと開き直って、それまで親は子どもと丁寧に関わって行くしかない。
息子は小学生になっても何らかの療育は続けるよね、きっと。
とりあえずは就学前まで療育通い頑張ります。