自閉症スペクトラムと診断されて

2歳で境界知能ASDと診断された普通級に通う5年生男児を育てる母の子育て記録

自閉症スペクトラム児 幼稚園入園前にやったこと

幼稚園入園を目の前にして、息子の行動の衝動性、落ち着きのなさ、指示の通りにくさ、発達の遅れ、特に言葉の少なさに悩んでいました。
これはまずい。幼稚園でやって行けないかもしれないと焦った私は、直前にこんなことをしていました。


↓↓↓


・入園3ヶ月前から幼児教室の幼稚園準備クラスに通う

→1時間だけだったので、本人への負担も少なく、椅子に座っていられるようになる。たまたま気が合うお友達が出来たので、楽しく通えて幼稚園に通う前の練習にはなったと思う。先生が優しくて、怒ったりせずに優しく誘導してくれるスキルが高い先生だったことに感謝。



・着替え

→入園2ヶ月くらい前(2歳10ヶ月)から教える
ボタンは幼稚園準備教室の先生や私が教えても嫌がるし、全然出来なかった。
はじめは私が手を添えて一緒にやっていたけれど、しばらくしてコツをつかんで、トップスとズボン、下着や靴下の着替えは出来るようになりました。ズボン、トップスの順番で教えて、よほど急いでいる時以外は息子にやらせるようにしていました。
やり終わるまで時間がかかるので待つのが自分との戦いでしたね。


出来なくて癇癪起こしたり泣くことも多かったのですが、ゆっくりやれば大丈夫だよ!とひたすらなだめたり、ここに手を入れるんだよ~。とちょこっとだけ誘導したり、出来たら「できたねー!頑張ったねー!」
とほめまくってました。


自分でやりたくなくて、出来ない!を連発するときもあったので、「手伝って!」と困ってることを伝える言葉を教えて、言えたら私が手伝うようにしていました。
入園前にはボタンは出来ないけど、着替えはほぼOKな状態になったので、私は一安心。



・お弁当を食べる練習

→入園1ヶ月くらい前からお昼や夜に息子用お弁当を作り、食べる練習をさせる
息子はトミカアンパンマンのお弁当箱がうれしくて、楽しそうに食べていました。
エジソンのお箸は使えず。



・トイレトレーニング

→入園2ヶ月前に、嫌がらずにパンツは履くようになったが、トイレを嫌がりほとんど垂れ流し。
怒って怒鳴って、時には叩いてしまってました。(息子よダメ母でごめんなさい)
結局、入園後すぐトイレでおしっこ出来るようになる。



・ハサミと絵の練習

→何度か教えようとしてみたが、興味なし。嫌がりが半端なくて教えられず。




・幼稚園の絵本で事前学習

幼稚園合格から入園までの1年間、幼稚園から貰った「アンパンマンもうすぐにゅうえんうれしいな」という絵本を何度もしつこく読み聞かせ。
幼稚園がそもそもどんな場所なのかを理解させる。




・幼稚園を身近に感じて、期待感を持ってもらう

幼稚園の近所を通ったときは幼稚園に立ち寄り、外から幼稚園を勝手に見学。
これも1年間やってました。
◯◯くん(息子)は、××幼稚園に通うんだよ。
お友達がいっぱいいて、たくさん遊べて楽しそうだね!いろんな楽しいことが出来るよ!
と息子にプラスの情報を刷り込み(笑)
外から幼稚園を覗いている私たちが怪しかったのか、たまに「何してるの?」と園児に話しかけられてましたけど…
月に2回とか幼稚園に行ったりしてたときもありましたが、毎月1回は連れて行ってましたね。




・入園前に担任の先生の名前を教え込む

→入園2日目には先生の名前を呼んでいた




他にもあったかもしれないけど、思い付くのはこんなところです。
結構いろいろやってたんですねー、私。




私が入園準備をはじめたとき、まだ診断前でした。
いろいろ幼稚園のイベントに参加したり、大変な思いをして入園することが出来た地元では人気の幼稚園です。そう簡単に辞めることになっては何より私が困ると思ってましたね。(自分勝手なのは重々承知です)



何度教えても出来ないし、やりたがらない、時には癇癪を起こす、泣きだす息子に手取り足取り色々教えていた日々は、本当にしんどかったなぁ。
もう1回あの日々を送れと言われたら、確実にノイローゼですよ。
入園前に教えてまともに出来るようになったのは、ボタン以外の着替えとお弁当を自分でふたを開けて食べられること、先生の名前を覚えたことくらいでした。



息子が幼稚園に通うようになって、1年が経ちました。今も幼稚園に通えているのは、お友達の存在だったり、息子が日々いろんなことを頑張っているからだと思うし、先生方の優しいフォローがあったり、たまたま幼稚園の特色と息子が合っていたおかげ。
来年度はどうなるかわかりませんが、楽しく元気に過ごして欲しいですね。