自閉症スペクトラムと診断されて

2歳で境界知能ASDと診断された普通級に通う6年生男児を育てる母の子育て記録

時には叱って突き放して身につけさせる

子育て中いくらかわいい息子とはいえ、不適切な言動に対してどうしても叱ってしまうことや、子どもの態度に怒りが爆発してしまうことがあるんですね。
我慢して我慢してそれで何かが切れて爆発する。
自閉症スペクトラムの子には叱らないようにしましょう。といくつかの本には書いてありますが、叱らない、怒らない子育てなんてどう考えても無理がありますよ。たとえ自己肯定感が低くなりがちな自閉症スペクトラム児であっても、叱って身に付けさせたり、教えることも時には必要だと思います。




息子の不適切な言動があまりにも続く場合、それはたいてい療育施設の事が多いです。
先日はあまりにも療育クラスで、できる事をやらないので、私の怒りが収まらなく療育時間が終わった後30分間普段なら遊ばせるのですが、心を鬼にして遊ばせませんでした。
罰を与えるのは可哀想だとは思いますが、やらないといけない事をやらずに好きなことだけやりたいなんて、いくら4歳でも許されないと思っていますので、
「やれるのにやらないのはダメなこと」
「出来ることをやらない態度にママは怒っていること」
「やらないといけない事をやらずに遊びたいなんて許されません」
と理由を説明して帰宅。



息子は玄関で「遊びたかったー」と大泣きしていましたが、遊べなくて残念だったね。落ち着いたらリビングに来て。と声をかけると5分くらいでリビングに来ました。(切り替えが早くなった)



それでも私の怒りが収まらず、ごはんを食べて、お風呂に入って夜8時までに寝るように伝える。
急いで息子用のごはんを作って食べさせ、それから普段はお風呂に一緒に入るのですが、私が嫌だったので息子に一人で入るように指示。
体を洗うのを手伝いましたが自分でできるところまではさせました。
お風呂場の入り口にバスタオルを用意して、「バスタオル用意したから、お風呂からあがったら自分でからだを拭きなさい」と伝える。



髪の毛をドライヤーで乾かしてあげて、着替えを自分でするように声かけ。
自分で肌着やパジャマを引き出しから選んで出して着てました。



歯ブラシをして、トイレを済ませた後布団に寝かせて、ママは他にやることがあるから、一人で寝て。と伝えたら気がついたら寝てくれてました。



出来たことに対してはほめるけど、あとは無表情。視線を合わせない。
私は怒っていますから必要以上に話しかけずに過ごす。




これが息子には効果的だったようで、言われたことは自分で考えてちゃんとやっていました。びっくり。出来るじゃん。




翌日の朝にも、朝ごはん食べて、トイレ済ませて、着替えて幼稚園準備をする指示を出したら、時間までに家を出る時間までに全部済ませていました。
出来るじゃん。
ここ10日間くらいは私が手を出さずに自分で出かける準備をさせているのですが、以前は自分でやったりやらなかったりでムラがあったのですが、自分で出来ることは自分のペースで最後までするようになりました。
自分で出来ることが増えると忙しい朝はママも助かります。




以前にも同じような私が怒っている状況で、粉薬を飲むことを教えたら飲めるようになった事を思いだし、私が叱れば出来るようになることもあるけれど、叱って息子に何かをやらせること、身に付けさせることは本当に正しいのか?良いことなのだろうか?
という疑問がわいてきました。




他の人の意見が聞きたくてABAセラピストさんに一連の事を相談。
「ずっと叱らないとするようにならないのは、本人に適した方法ではないので変えないといけないけれど、1回叱って身に付けさせて、次も叱らずに出来るのなら良いと思います。」とのこと。
以外。否定されなかったよ。




息子には毅然とした態度で必要なことは教えたり、自分でやるようにすることが必要で、そうするとヤバい自分でやらないと。と焦るというか本人なりに必死になるようです。
私が無表情に怒っているときに毅然としたブレない態度が取れているのだと思います。
怒ったり、叱ったりするのは疲れるので好きではないんですけど、何でもいいよー。で甘えさせたら一番本人の為にならないですから。




これは息子に対して効果的だっただけで、他のお子さんには必ずしも適切なやり方ではないと思います。
頭のやわらかい幼児のうちに自分で出来ることは自分でさせる。年齢相応の事を身に付けさせておけば後々楽ですよね。
小学生になったら、明日の準備を自分でしなければいけませんから、その前に少しづつ自分で支度をすることをコツコツと習慣づけています。
自分で出来ることを増やせば「できた!」が増えて自己肯定感が極端に下がることはないのではと思っています。
息子と一緒にいると疲れる事の連続ですが、いつか社会に出て働ける日の為に、家庭で今やるべきことをやっていきたいと思います。