広汎性発達障害(自閉症スペクトラム)と診断されて

2歳11ヶ月で自閉症スペクトラムと診断された息子(4歳)の記録

発達障害 早期診断早期療育

巷ではNHKで何度も特集が組まれるくらい、発達障害というものが多少なりとも認知られるようになりましたし、ちょっとしたブームのようなものが、少なくとも1年以上は続いてる。
私も以前からLDとか自閉症とか、知ってはいるものの大変だなーと思うだけで、息子が自閉症スペクトラムと診断されるまで、関係ない話だと思ってました。



早期診断早期療育の重要性を専門医が言っていたり、発達障害のお子さんを育てている親御さんも口々に早期診断早期療育を受けて良かったとおっしゃいます。
うちの地域は支援学級や通級クラスを利用するお子さんが毎年増えている現状もあり、中にはそれがうまく行っていないのでは?と指摘される方もいます。




自閉症スペクトラム児を育てる私が思うことなのですが…


早期療育、早期診断されてわが家の場合は良かったと思っています。
息子のように、比較的早期に専門医に診てもらうに至るということは、日々親が子どもに違和感や育児困難をとても感じていたということ。
育児困難や発達の遅れを親だけではどうやっても解決できなかったんです。



勇気を出して早期に病院に行き、診断され、主治医と出会えたり療育につなげられた事は、悩みに対する解決手段を提案してもらったり、話を聞いてもらったり出来ましたから、息子と親にとって結果として良かったと思っています。
診断名や発達が遅れている現状を知り、悲しかったり、死んでしまいたいと思い詰めるほど辛かったりしたのも事実ですが、息子の現状がわかったことで、今までとは違う考えや方法で育てていく必要に迫られ、気がつくことが出来ました。



週1回程度の療育が必要と検査結果に主治医が記載してくださったおかげで、息子は集団と個別の公的療育を年少から受けることができました。
療育のおかげなのかはわかりませんが、結果的に幼稚園でも大きな困り事も無く、自宅でも息子に対する扱いにくさがかなり減ってきています。
子育ての事を深く考えたり、調べたり、良いと思った事は実践してみることが今も続いています。



集団療育クラスに通えたことで

・私達と同じような方々と話せたり情報交換できる

・療育の先生に困り事を相談出来る

・息子の苦手なことや新しい課題がわかる

・親では気がつかない息子の良い部分、気になる部分を教えていただいたり、アドバイスを受けたりと第三者の意見が聞ける

・療育クラスでは少人数での課題や、大きなトランポリンやバランスボールを使った体への働きかけなどの幼稚園では出来ないような経験をさせてもらっている。

などなど…親にとってはとても有り難い場所で、遊びを通していろいろ学べるので、息子は毎回療育クラスを楽しみにしています。



公的療育は就学に向けて最低限必要なことを長い時間をかけて身に着ける場所だと思っています。
授業で座っていられる、大人の指示に従える、鉛筆やお箸を使えるようになるための手先の訓練、グループワークなどを通した人と関わる練習、感覚統合など。



公的療育でできること以上を親が求めるのであれば、家庭なり、別の場所で補うなど考えて子どもと関わっていかないといけないと親は思っていた方がいいでしょうね。
療育は何でも解決してくれる魔法ではないので。
子育ての基本は家庭ですからと主治医の先生から言われた事を思い出します。



私や息子と関わってくださった主治医や保健師、療育の先生には本当に感謝しています。
他の大多数の方々とは違う育児に日々悩んでいましたから、その現状が少しづつですが改善してきているし、本人も幼稚園で楽しく過ごしていますし、先生から何かを指摘されることはほぼありません。
身につけやすい時期にいろいろな角度からアプローチすることで、本人や親の困り感が減っているように感じています。



療育なんぞ受けなくとも、希望しているのにすでにいっぱいだからと受けられなかったとしても、立派に働ける大人に育てた親御さんもいらっしゃいます。
学校や園任せではなく、基本は親が子どもときちんと関わる。いろいろ教えていかないといけないんだと思います。



ただ私のように自分だけではどうしようもできない親が少なからずいるのも事実で、自分でどうにもならないことは誰かを頼っても良いのではないかな。その為に専門病院があるのですから。
療育や幼稚園、習い事での経験が大きく息子を成長させ、息子が小学生になってもうまくやっていける力になればいいなと思っています。
そして進学し、自分の事は自分で出来るように。
食べていけるくらい稼げる社会人になって欲しいというのが、親の一番の望みです。



個人的には早期診断早期療育に関してはデメリットは無いのではないかと思っています。
ただ、認められない親御さんの方が多いと思うので、子どもの問題をきっかけに夫婦が不仲になってしまったり、親御さんがいろいろ諦めてしまって子どもを放置してしまうとか、育てやすい定型発達の兄弟の方をかわいがってしまう。とか、逆に発達障害児の方に手をかけすぎてしまって、兄弟児まで手が回らずさみしい思いをさせてしまうとか、そういうデメリットはあるのかな?とも思います。
メリットとデメリットを天秤にかけたとき、メリットの方が明らかに大きい。



少しでも子どもの発達で気になることがあれば、病院に行くなり、専門の人に相談して子どもを良い方向に導いて行く。
園生活や学校生活で大きくつまづかないようにするため。また、社会人になって特性ゆえの大きな困り事で悩んだり、働けなくなったりしないように早期診断早期療育が存在していると思います。


親は子どもに対して普通に園や学校に通って、沢山の事を学び経験して欲しいものです。
たとえ診断が付かなかったとしても、困り感をお子さんなり先生、親の誰かが感じているなら、見てみぬふり、気が付かないふりはせずに行動して欲しいと思いますね。
世の中は、困っている人、一生懸命頑張っている人には案外優しいものですよ。