自閉症スペクトラムと診断されて

2歳で境界知能ASDと診断された普通級に通う6年生男児を育てる母の子育て記録

幼稚園の面談 年中2学期

最近、幼稚園での面談があり、担任からは息子の園での様子や行事の事に関してお話がありました。


(担任)
なわとびは息子くんまだ出来なくて、同じように出来ないお友達数人と特訓したら、まったく出来なかったところから、少しだけ出来るようになったので、ほめてあげてください。
ご家庭でもよければやってみてください。


(私意見)
先生教え方が上手。先生が教えるとやるんだなぁ。と思う。これこそ幼稚園に入れている意義を見いだせる事だと思った。

なわとび出来なくて劣等感を感じることはあっても別に死なないし、社会人になってなわとびができる事が何かの役に立った事は一度も無いんだけど。
小学校でもついてまわるよね…何なんだ!なわとびって!!
年少の頃は他の事に手一杯でなわとび教えるの後回しだったけど、年中になって出来るようになったお子さんが増えたので、息子が劣等感を感じないように私がなわとびの特訓しないとな。と思いました。
鉄棒やなわとびってそもそも幼稚園や学校で本当に必要?!なわとびなんてもはや競技ですらない。しかも小学校では必ず出来ないといけないもの?
くだらないと思うのは私だけ??
私は難なく出来たクチだから悩んだことすらないけれど、息子みたいに運動苦手な子にはきついよね。
一応先生には家庭でも練習してみます。とは言ってみたけれど、なわとびって私がわざわざフォローしてすごく沢山練習してまでできるようになる必要があるものなのか?
自転車ならまだ、努力のしがいもあるんだけどなぁ。
寒空の下、ダイエットだと思って楽しく頑張ろうかな。(ヤケクソです)



(担任)絵も上手になってきましたし、製作も頑張ってやっている。
製作で口頭での一斉指示だと1回では理解できないことが多い。
言われた事を、考えて実行するのが難しい様子。
想像して考えてやるのが苦手なように感じる。
先生が個別に指示すると出来る。



(私意見)
息子は視覚優位。
聞いただけで何かをやるのは苦手。
想像して何かをするのが苦手なことや手先の不器用さはまさに息子の特性。こうしたらこうなるとかの理解や想像が難しい。
製作が出来なくても死なないけど、想像しないといけない事柄の指示理解や、言われたことをわかっていても実行するのが弱いっていうのは、今後困っちゃうだろうな。
どういうふうに教えていけばいいのかわからないから親(私)はお手上げ。
ちょっと手がかかってしまって先生には申し訳ないんですけど、少々投げやり気味ですが息子が楽しく頑張って製作をやってればそれでいいんじゃないかとさえ思う。
この件はちょっと保留にします。



(担任)いつものお友達以外とも遊んでいる姿も見受けられて、時々他のお友達とも遊んでいる。お友達の幅が広がったように思う。
ただ女の子とのコミュニケーションはしていない。



(私意見)
恥ずかしがりで、特に女の子とはどう接したら良いのかわからないっぽいけど、女の子とは遊び方や発達の段階が違うのでまぁ仕方がない。無理してまで女の子と関わる必要はない。
お友達なんて気の合う数人と楽しく遊んでればそれで万々歳だと思っているので、仲良しのお友達がいて良かったと思っている。



(担任)
お遊戯会に関しては、楽器ははじめは難しくて出来なかったが、しばらく練習したら出来るようになった。
劇に関しては本人の希望する配役にした。出番が多くて大変だったと思うが、場所から場所への移動がきちんと出来ていたり、練習にも一生懸命取り組んでいた。
練習で時々ここでこの踊りをするというのが部分的に抜けてしまったりして、そういう時はまわりを見てやるか、まわりを見てただ立ちつくしている時もあったが、担任が声かけするとまたやりはじめてくれた。
劇の中でも、合唱でも歌はよく覚えて歌えていた。



(私意見)
先生の会話の雰囲気だと、お遊戯会の練習を一生懸命頑張ってはいたけれど、全部をきっちりやれていたわけではなかったので、もう少し出来ていてもよかったかな?いう思いが多少見え隠れしていたような。

息子にとってはちょっとハードルが高い役をやるのを求められて、大変だったね息子くん。
いっぱいいっぱいで本人なりに考えながらやってたから、時々フリーズしちゃってたのかも。
本人のワーキングメモリは他の定型発達のお子さんより明らかに低いですから、それを考慮するとかなり必死で覚えて頑張っている。何度も言いますが息子は境界知能です!
上手に出来ることも大事だけど、私自身そこは二の次。
一生懸命頑張ること。自分の力を出し切る事。最後までやり抜くことの方が大切だと思っているので、よくやっていたなと思いました。
本音を言うと来年はあんまり難しくない、目立たない役にして欲しいです。
息子の診断名を告知してたら、恐らくこの配役(ほぼ主役)にはならなかっただろうなぁ。
ワーキングメモリが課題ということで。



(担任)これからピアニカをやる日が多くなりますが、息子くんはピアニカが苦手みたいなので、そのあたりを気にかけていこうと思います。



(私意見)ピアノ習わせようかなぁ。手先と頭使うから良いって言うし。
でもやるからにはピアノ買わないといけないし。
私にピアニカは教えられないけど、こればっかりは練習するしかない。




噂によると他のお母さん方とは和気あいあいと笑顔がこぼれる面談だったみたいですが、うちは少し前にいろいろトラブル(うちが被害者)があったこともあって、和やかな雰囲気は一切無かったです。
まぁ、別にいいんですけどね。



上の私の意見は先生には伝えたことではなくて、純粋に私自身が感じたことです。
息子はちょっと頑張れば出来たりすることも多いし、普通の子のくくりで扱われてしまうのは仕方が無い。
私を含めまわりは少し要求が高いことを求めてしまうけど、息子にとってはその環境が一番伸びる環境だと思っている。





面談を5分で終わらすはずが、なんだかんだ15分も話してた。
こちらからはありがとうございます。
苦手な事もある子ですが本人なりに頑張っておりますのでよろしくお願いします。とお話して終了。
お宅の息子に困ってますとか、困った行動がありますと言われることはなかったものの、親としてはやっぱりいろいろと心配してます。
息子よ、幼稚園楽しく過ごしてね。