自閉症スペクトラムと診断されて

2歳で境界知能ASDと診断された普通級に通う6年生男児を育てる母の子育て記録

入れられるものは入れておく

以前息子の主治医に、「好きな物を使ったりとか工夫して、お子さんにいろんなことを身に着けさせてあげて」と言われました。




言うのは簡単ですが、実際やるのは母親の私なので、頭抱えちゃいますよ。
そのアドバイスをもらってから、息子は私の子どもの時とは違う。
昔の私みたいに、ちょっと教われば出来たり、勝手にいろいろ覚えて出来るようになる訳ではない。というのを肝に銘じています。




今年の春頃、時計の絵本を読んでみたら時計に興味を持ってくれたので、何度も絵本を読みました。
時計の読み方ポスターをリビングに貼っておいたり、今何時?ってしつこく聞かれるので答えたりすることを毎日やっていたら、気がついたら時計が8割くらい読めるようになりました。
ひらがなも年少ではすでに読めて、年中では大部分を書けるようになり、秋頃には私にお手紙までくれるようになった。(嬉しいです!)
3歳までが本当にいろいろ残念でしたから、それを思えば正直、期待以上の成長です。
カタカナはまだなのですが、漢字は電車好きなので、教えてないのに漢字で書かれている駅名を勝手に読めるようになっています。たぶん100駅以上は読めると思う。
今も電車を通して勝手に先取り学習中。




3歳で境界知能の子に、英才教育を施すつもりは今もまったくありませんし、そもそも私には英才教育が施せるほどのスキルは無い。
英才教育系の塾に入れても、ついていけないだろうし。
そんなことはしないにしても、子どもが興味を持った時期を逃さずに、親が教えられることは教えることも大事だと思う。
私が出来ない事は、幼稚園や習い事などの外部の力を借りて身につけさせるのだって有りだし。
それは定型発達のお子さんの親だって同じはず。




例えばひらがななら、そんなに早い時期に教えなくてもいいという意見もあるし、私も少し前までそう思っていました。
時計とかひらがなとか、少し教えるには時期が早いかも?と思うことでも、本人がやる気ならとりあえずさせてみてもいいと思う。



子どもがあまり興味が無かったり苦手とすることでも、いつかは身に着けないといけないことに関しては、園や習い事、友達などの環境をうまく使って身に着けさせたり、やる気にさせて、あまり焦らずに身につけさせていくのがいいのかなーと思っています。
それが息子の場合は、はさみやお箸、自転車、ピアニカやピアノの鍵盤の弾き方かな。
優先順位は低いけど、なわとび、折り紙の練習も出来る余裕があるときにやりたいと思っています。




現在、水泳だったり、書字だったり、私が教えるのが難しい項目に関しては、時にはお金がかかっても外部の力、他人の力を借りています。
たまたま本人がやる気になってくれていてよかったけど。
他力本願ですが、私が出来ることには限界があるし、時に効率が悪かったりする。



息子を習い事や療育漬けにしてしまっている私は、まわりから見れば、教育熱心な母親に見えるみたいだけど、楽しく普通に幼稚園に通えるように、年齢相応の事が出来るようにという親心です。
小学校でまったく勉強ができない子、ついていけない子にならないために。息子が落ちこぼれたら嫌だなというのもある。
とにかくマイナスをゼロに持っていく事に必死になってるだけの話。
子どもの幸せを一番に願っているのは親ですから。
本当は習い事は最低限にして、近所の公園でほぼ毎日遊ばせてあげたいけれどそれが出来ない。
かなり外遊びさせてくれる幼稚園なので、公園は後回しになっちゃってます。
のびのび子育てなんて、夢のまた夢〜。



発達障害の子だって発達するし、成長する。
他のお子さんを見てしまうと、いろいろ残念で切なくなることもありますが、あまり落ちこまず、塞ぎこまずに子育てしていきたいです。
しょっちゅう体調不良で具合が悪くなったり、寝込んだりしている場合じゃないですね。