自閉症スペクトラムと診断されて

2歳で境界知能ASDと診断された普通級に通う6年生男児を育てる母の子育て記録

新しい臨床心理士さん

今年度から担当の臨床心理士さんが変わりました。
なかなか予約が取れなくて、わざわざ幼稚園を休んで行くことに。



初日だったので、親からの聞き取りと発達の段階の確認をしてもらって終了。
それからそのまま集団療育クラスに参加しました。
忙しい…



途中で臨床心理士の担当が変わることはほとんど無いらしく、前の先生の曜日の都合が悪くなったんですか?と先生から聞かれました。
何にも要望は出してませんと答えたら、事務の方で決めてしまったんですね。担当は心理士が決めていないので。とのこと。
また一から話さないといけないので、正直面倒だよなーと思いましたが仕方ありません。
どういう習い事をしているのか?とか、どこの幼稚園なのか?とか何が出来て何が苦手か?主治医に言われていることなど20分ちょっとお話する。



ちなみに今通っている塾についてはご存知で、あそこはうちの息子みたいなお子さんには良さそうですよね。とのこと。(公文みたいにプリントばっかりじゃないから)
本人がやる気なら良いと思いますと言われる。



幼稚園には告知していないし何かを指摘されたことも無いと話したら、自閉症スペクトラムも本当に幅があっていろいろだし、息子くんの場合は言ったところで普通に過ごせてしまっているので他のお子さんと同じ様に対応されるだろうし、告知してもって感じですよね。と言われる。
それはそれでいいんじゃないですか?って感じでしたね。



臨床心理士さんがさらにベテランの方になり、言葉の重みがありましたし相談しやすそうな方なので別に不満は無いです。
どんなところが気になるかを聞かれて、一番は言葉の面です。
という話をして、あとはここで先生が読んでくれる絵本は、私が選ばない物が多くて新鮮なので絵本は読んでいただけたら嬉しいです。とリクエストしました。(前の先生は毎回絵本を読んでくれていたので)




今回は数の理解。  
小さいつみきを使って隠しながら持って右手に4個左手に1個、全部で何個?みたいな質問。
簡単な足し算は出来ていて私がびっくり。
私教えてないんだけど… 



ノンタンの誕生日の絵本を読んでクイズ。

誰が出てきた?→ノンタンの動画をよく見ているからさすがに完璧に答える。


ノンタンがさみしそうにしてるけど何で?
→わかんない
ヒントをもらって→みんながナイショって言ったから
(回答としては不正解)


この絵本はノンタンがお友達みんなそれぞれに話しかけてもナイショナイショと言われる。
みんなが一つの家に集まってクッキーやケーキをノンタンの誕生日の為に作っているんだけど、ノンタンが窓から中をのぞこうとするとダメと言われる。
でも最後はノンタンのお誕生日をみんなが手作りのケーキとクッキーで祝ってくれた。というお話。



先生がクマくんは「ナイショナイショ」って言ってるけどいじわるしてる?→「うん」と回答。
どうやら息子はウサギさんやクマくんが「ナイショナイショ」とノンタンを除け者にしているのを、まんま受け取っていた模様。



先生がみんながナイショにしていたのは、ノンタンのお誕生日のお祝いをしたかったから。びっくりさせたかったんだよね。と説明してくれました。
登場人物などわかりやすいものはよく覚えているけれど、絵本の文章には書かれていない気持ちや状況を汲み取るのは今の息子には難しいんだなーと。
想像する力が弱い。認知の歪みや偏り(他の大多数と捉え方が違う)がやっぱり自閉っ子なんだなーと改めて思う。




5歳くらいの定型のお子さんは、こんな質問は簡単に答えられるんでしょうか??
定型の子でもちょっと理解が難しい気がするんですけれども。



帰宅してから、ノンタンの絵本を読んで質問に答えるのはどうだったか?と息子に聞いてみたら「難しかった」と答えていました。
そういえば気持ちの描写がある絵本をあまり読んでいないので、読んで私がわかるように説明してあげた方がいいなと思いました。
小学生になったらドラマとか映画とか見ながら、気持ちを汲み取る、説明することをやる必要があるのかもしれません。



面倒くさすぎる…自分で空気読んだり、生きていくのに困らない程度に人の気持ちがなんとなくでもわかるようになって欲しいなぁ。
もう少し成長したら、いろんな事がわかるようになるんだろうか?
いや、なってもらわないと困る。
経験を積み重ねることで、失敗から学んで学習するしかないのかもしれない。 



先生からは就学も差し迫っているし、2ヶ月に1回はこの課題の為にこういうことをやっていく。みたいな感じで進めて行きましょうか。とのこと。
課題はわかったけれど、何だか頭がクラクラしてきたよ。