自閉症スペクトラムと診断されて

2歳で境界知能ASDと診断された普通級に通う6年生男児を育てる母の子育て記録

集団療育卒業 息子5歳4ヶ月 年長

今月いっぱいで自治体の週1集団療育クラスを卒業することになりました。(個別は継続)


昨年度、担任の先生に促されること2回。

「夏ぐらいにはもう療育要らないかな?と思っていたけれど、息子くんは十分いろんなことが出来ているし、ママや療育の先生の声掛けにも従えている。
そろそろ個別だけにしませんか?」

と言われてはいたんです。
本当は年中の終わりで卒業したかったのですが、息子が療育クラスが大好きでどうしても続けたいと言うので、仕方無く年長クラスを1ヶ月だけ継続。



毎回お友達で激しく泣いたり癇癪を起こしている子が数人。そのうち特に特性が激しいお子さんが2人。療育クラスなのでそういうお子さんがいるのは仕方ない。年少の頃はうちの子も酷かったしね。



落ち着いていて課題もすんなりこなせる息子にとって、毎回何度も他のお子さんの不適切な行動を見ることや、それが許されている事が息子にとっても他のお子さんにとっても良い影響は無いと思う。
そのデメリットを上回るメリットが療育クラスにあるのだろうかと年長クラスになって毎回感じるようになったんですね。



息子は療育2年以上ほぼ休まずに通ってますからねー。
課題が何度もやったことのあるものばかりだし、行動も機敏。課題もすぐ終ってしまうので、今のクラスになって他のお友達が終わるのを待つことがかなり多いし、お友達に激しく泣かれて邪魔をされたりなど中断されるのが嫌だったようです。
あと、課題や出来るようになることの(名前が平仮名で書けるようにとか)目標設定が息子には簡単過ぎる。
息子にとって療育クラスはメリットより、デメリットの方が上回っていると最後の療育日にはっきりと思えたんですね。



年少と年中の時に先生から、息子くんは他のお子さんの「見本」的な感じですし、良く出来てますと言われていました。
本人は「出来る!」経験が沢山積めるから嬉しいのかもしれませんが、発達した息子にとって、手本、見本になる他のお子さんが年長療育クラスにはほぼいない。
少なくとも私はそう感じています。
(去年はいたのよね、そういうお子さん)
こんな事を言うと一生懸命考えて関わってくれている先生に申し訳ないのですが、年長療育クラスだと学びが少ないような気もするし、発達を促すという面で、集団療育クラスは今の息子にはあまり良い場所ではなくなってしまったのかなと感じるようになりました。




クラスが終ってから、私が集団療育辞めますと担任の先生に伝えた後、「ぼくお教室辞める!」と療育の先生に自分から言っていて、私がびっくりです。あれだけ続けたがってたのに。
療育課題自体はほぼ遊びだし、先生は優しいから療育クラスが大好きな息子なのですが、何故私が必死にここに連れて来ていたのか?ここがどんな場所なのか?何かを悟ったのかもしれないですね。




いやー2年1ヶ月本当に大変でしたね、私が。
本当に休まずに通ってましたからね。
療育に3年間みっちり通うつもりだったので、2年で卒業なんて療育受け始めたときには想像もしていませんでした。
もう2年以上通っているのでさみしいと思う反面、集団療育が要らないくらい発達したということなので喜ばしいですし、私の負担もだいぶ減る。
正直ほっとしています。
療育を受けなくなった分、私が発達を促す為のサポートをいろいろしてあげないといけませんね。




まだまだ息子には課題がありますが、それは集団療育ではおそらく改善できないことだろうし、私が息子と向き合ってやっていきます。
今の息子と私があるのも、年少から療育を受けられたおかげです。
先生方、お友達、保護者の皆さま本当に感謝の気持ちでいっぱいです。



療育を受けた経験が、息子の人生に活かされますように。