自閉症スペクトラムと診断されて

2歳で境界知能ASDと診断された普通級に通う6年生男児を育てる母の子育て記録

怖いものは怖い

もう集団療育クラスに通わなくなったので、関係ないと言われればそれまでなのですが…



年長の集団療育クラスに体格が大きくて、自分の思うようにならないとパニックになってしまうお子さんがいたのですが、
声がやたら大きいのと、気持ちの切り替えにかなり時間がかかったり、大泣きというか癇癪が今まで見てきた非定型のお子さん達のさらに上を行く激しさだったんですね。
感覚過敏が結構強くて、衝動性が目立つ。しかもその子待ちばっかり。
息子だけではなく他のお子さんも多少我慢はするものの、限界を超えたらしく「うるさいよ…」とつぶやいたり、本人に訴えてみたり、何人かは両耳を手で塞いでたなぁ。気持ちはわかるよ…



療育クラスですから、みんな何かしらの訳有り。いろんなお子さんがいるのはよくわかっています。
発達の遅れや困っているのをなんとか良くしたくて通っているはずです。
そのお子さんとは4回しかお会いしていませんが


「こわい…」


と何度も思ってしまいました。



体格の良すぎる子が奇声をあげてたり、大泣きしてたり、暴れたりするのって純粋に怖いよ…って感じてしまったんです。
ひるんでしまうというか。
そういうの結構見慣れていると思っていたのですが、それは年少から年中前半のまだ体も小さいお子さんだったから、怖いと思わなかったのだと思う。




そのお子さんに関しては小学校低学年くらいの体格なのもあって、何度見てもびっくりしてしまうし、怖いとも思ってしまう感情はどうすることもできない。
その子が荒れるポイントがえっ?そんな事で?って思う部分だから、何で?と思うのもあるのだけれど。
療育や医師や親は、今まで一体何をしていたの?
と無意識に思ってしまった。(ごめんなさい)




情緒が激しすぎる子の子育てはかなり疲弊するだろうし、この子のお母さんは日々の生活も大変だろうな。とは想像できる。
療育に休まず通っている熱心なお母さんだな。とも思います。
年少クラスから会っていれば、怖いとは思わなかったかもしれないし、1年一緒にいたら違う感情がきっと持てたでしょう。



年少の頃は息子だけでなく、他のお子さんもちらほら情緒の問題が激しい場面があったのですが、2年くらい通っていると、言葉の理解力が上がってきたり、精神的な成長だったり、経験の積み重ねから、年中後半くらいには情緒面がだいぶ落ち着いてくる子が多かったんですね。
このお子さんは少なくとも療育に1年は通っているはずだけど、良い変化が見られなかったのかなぁ?
どちらにしても他の方法や関わり方も考えてあげてもいいんじゃないかなー?なんて考えながらそのお子さんを見ていました。



今は幼児だから大目にみてもらえる部分があるけれど、小学生になってからもものすごい癇癪、奇声、大泣きだと、子どもだけでなく、大人であってもそのお子さんの事をよく知らない人は怖いと思うだろうし、時には避けられてしまうのはやむを得ないとも思う。
理解にも限界があります。
理解していても、心が受け付けないことだってあります。
知らない子ではないし、おそらく診断名は一緒だから心の中では応援してますよ。




年齢が上がる度に、周りの人の息子を見る視線、ハードルも確実に上がっていく。
息子も他のお子さんとは違う部分があるのだけれど、障害だからと放置せずに、最低限必要な事、やってはいけない事は外部任せにせずききちんと親が教えないといけないと思う。
子どもにとって必要だと思うことは何度挫折しそうになっても、何年かかっても親が身につけさせないといけないと改めて思いました。