最近、Eテレ自閉スペクトラム症(ASD)についての番組を観ました。
以前に観たことがありましたが、オキシトシンの研究の事も少し取り上げられていたものの基本的な内容は前回とあまり変わっていないなという印象です。
要約すると
ASDの子どもはいじめを受けたり、仲間はずれにされることが多い。
周囲からのサポートが遅れると、友達関係でもトラブルが増えて、それがストレスになって引きこもりなどの二次障害につながることが知られている。
小学校生活での問題点
・友人関係なし
(健常児約8% ASD児約42%)
・いじめ
(健常児約25% ASD児約45%)
(棒グラフには細かい数字の記載が無かったので、%はだいたいの数字を記載しました。)
不登校、友人関係なし、いじめを経験する児童が非常に多い。
以上昭和大学 烏山病院調べ
(専門外来を受診したASD児302人の調査結果)
相手の仕草や行動など、非言語的なメッセージが感じ取れない。
他人の気持ちを十分に理解できない。そういうところから様々な問題が生じてくる。
自閉スペクトラム症 長所
・常識にとらわれないユニークな発想
・ルールをきちんと守る生真面目さがある
・不正を嫌う 正義感が強い
・気持ちが優しい
上記の長所がみられることがしばしばある。
現実の世界で様々なつまづき、生活上の困難さに直面し、自信を失っていることが多い。
昭和大学 岩波教授
「お子さん1人1人特徴が違う。それによってサポートの仕方も異なる。その子にあった方法を見つけてあげて、コミュニケーション能力を高めて自信をつけさせてあげる。それがお子さんの治療にとって非常に重要だと思う」
とのことでした。
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すごい大雑把なコメントだよなー。短時間の番組だから都合上仕方ないのか。
コミュニケーション能力は無いよりあったほうがいいけど、そもそもコミュ力が上がると自信がつくんだろうか?
最低限お友達と仲良くやれれば、学校でも困らないとは思うんだけど。
それすら難しくて、病院に相談しているくらいだから、最低限のコミュニケーション能力は学校生活でも社会生活でも求められるから、いろいろ経験して学んでいくしかないのかな。
それと他に解決できる方法あればいいんですけどね。それを提案するのが医師の仕事なんじゃないの?
お医者さんは、改善した人をどれだけ見たことがあるんだろうか?
上の教授の方のコメントはASD全般をこういう傾向がありますよと説明したものです。
だから息子には当てはまらないな。と思う部分もある。
例えば、コミュニケーション能力を高めて自信につなげる。というのは今の息子には当てはまらない。
基本的に息子は自信が有りすぎる子でもないし、自信が無い子でもない。お友達とのコミュニケーション能力が低いわけでもなく、なんだかんだうまくこなしているように見えるのは、まだ幼児だからかな。
最低限の友達関係、コミュニケーション能力が身についていればいい。
大人でも友達いない人ってたまにいるし、びっくりするくらいKYな人もいますからねー。
それと『常識にとらわれないユニークな発想』は今のところ息子には皆無。
よほどのネグレクトではない限り、子を持つ親は子どもに対してできる手助けはすべてやってるはずで、それでもうまく行かなくて病院にたどり着く。
で、専門家の人が診ている患者って、基本的にかなり困難に直面してこじれてから来る人が多いと思うので、それをどうにかするのが医師の仕事だとは思うのですが…
どうすればこじれなくて済むのか、今何ができるのか?そのあたりを母親の私なら知りたいなって思うんです。
自閉スペクトラム症でも多少の特性はあるけれど、うまくやっている子どもや大人だって結構いると思うんです。
小学校に普通に通って勉強し、行事に参加し、友達や先生とうまく関わっていって成長して欲しい。
学業不振やいじめ、不登校を経験することなく、順調に成長して欲しい。
実際はどんな子でも意地悪されたり、仲間はずれにされたりっていう経験はあるのだけれど、乗り越えて欲しい。
優しくて強い、自分のことは自分で考えて行動できる、自分でいろんなことを乗り越えていける、もしくはやり過ごせる。そんなたくましい人に成長して欲しい。
そんなふうに今は願っています。