自閉症スペクトラムと診断されて

2歳で境界知能ASDと診断された普通級に通う6年生男児を育てる母の子育て記録

片道切符

『支援学級は片道切符だ』と聞いたことがある。


片道切符って行ったきりで、二度と帰ってはこられないことですよね。
例外もあるとは思いますが、多くの場合一度支援学級に入ってしまうと、なかなか通常学級に行くのは難しいらしい。



とあるブログにこう書いてあった↓


小学校6年生で卒業する段階で小学校4年生までの授業の進行度を目指している。情緒学級でも。
異年齢混合での授業。人数が多いので3クラスぐらいに分け年齢、能力別にインプットの授業を行い、アウトプットはプリント学習などで対応する…。
情緒学級でも普通学級の2/3ぐらいの学力進度しかない。
情緒でこれだけ遅れてしまえば中学校は間違いなく支援級。

高校は支援級はありませんから支援校の高等部へ進学、その後は障害者就労といった道筋になります。
もう小学校に入れる段階で進路が決まってるようなものです。


……………


わが家の住む自治体の役所の担当の方が特別支援教育について話す会があったのですが、その時の話だと…
支援学級から通常学級、支援学校から支援学級へ移れるお子さんもまったくいない訳ではないが、少数とのこと。(やっぱりね…)
以前療育施設で先輩ママ達の話を聞いたときに、子どもが支援学校判定と言われたお母さん数人が、地元の学校に通わせたいと支援学級に通わせているという話を聞いたので。
支援学校レベルのお子さんが多く支援学級にいるのなら、勉強は後回しになってしまうのは、仕方がないのかもしれない。



わが家は就学相談を受けませんでしたので、支援学級の話を詳しく聞いたことが無かったのですか、やっぱりそうなんだなーと思いました。
『生涯にわたる支援』が前提にあって、そのコースの上に支援学級って存在するのか…と
勉強的な部分を伸ばすのは、学校には期待できなそうなので、親が考えてあげてやっていくしかない。
まぁ、定型のお子さんの親だって、公立の学校だけだと不安だから、公文なり塾なりに行かせているんですからね。



3歳直前に息子の発達の遅れプラス自閉スペクトラム症の診断後、座ってられないし、会話は成立しないし、おむつも取れていない。何度教えても身につかない。
とてもじゃないけど数年後に通常学級でやっていけるとは思えなかった。



でも幼稚園に入れてみるとものすごく適応しているし、すごく楽しそう。
今も幼稚園愛、友達愛が半端ない(笑)
入園当初から歌や友達や先生の名前もいっぱい覚えて帰ってきたし。
(特性からか興味のあるものだけ、異様に覚えられる)
年少の授業参観でも座って先生の指示が理解できて行動していたのを見て、もしかしたら通常学級でやっていけるのではないか??と思いました。
特別支援学級だと人数も刺激も少なくて、与えられる課題も簡単で本人はつまんないと思うだろうし。
目標が決まれば、それに向かって必要な関わりをしていくのみで、今まで突っ走ってきました。
パートをしつつ、療育、習い事、家事などをこなす。たった1人しか子どもがいないのに、目のまわるような忙しさ。
今もしょっちゅう体調不良です。



息子のような境界知能以上で、比較的穏やかな子どもは特別支援学級だとデメリットの方が大きい気がします。
通常学級に入れたら入れたで、普通のお子さんや定型児の親だって子育てには悩みがあるので、それと同じ、もしくはそれ以上の何かに悩むことになるのかもしれない。
あまり考えたくない…



これだけ息子に習い事や療育など、就学に備えて私が考えて行動しいろんなことに取り組んできましたので、大げさですが満を持しての就学だと思っています。
小学校入学って世間一般的には、喜ばしい出来事だと思いますが、正直不安な気持ちの方が強いし、息子の力を信じることが出来ないネガティブな自分がいます。



息子が発達障害だと診断されなかったほうが、親も心にゆとりが持てて、息子への負担が少なかったかもしれない。もう少しのんびり穏やかな気持ちで育てていたと思う。
逆に発達障害だと比較的早期にわかったからこそ、息子の療育、教育に私なりに力を注げて、今の比較的良好な状態に持っていけたのかもしれません。
それでもお勉強面や国語力は他のお子さんより低いと思います。
学校プラス塾プラス家庭学習で、学業面をフォローしていこうと思っています。
最近家庭学習に取り組んでいますが、イライラしっぱなしなので、先が思いやられます。もう嫌になります。



通常学級だろうと、支援学級だろうと最終的には生きる力を身に着けた大人に成長すればいいと思うんです。
そろそろお勉強頑張りはじめる時期になりましたから、とりあえずお勉強頑張って欲しいです。