自閉症スペクトラムと診断されて

2歳で境界知能ASDと診断された普通級に通う5年生男児を育てる母の子育て記録

ゆるい塾の効果

今通う全国展開しているゆるい塾には今年の2月から通わせています。(近々辞める予定です)



通わせた目的は

・小学校の授業を想定した一斉授業の練習

・先生の指示をきちんと聞いて行動に移せること

・積極的に授業に参加できる

・勉強が楽しいと思えるようになる

・プリントなどの課題をこなせるようになる
(プリント嫌いの克服)

・はさみなど手先、製作が苦手なのでその練習

・わからないことでも諦めずに取り組む姿勢



今の塾の効果は

・はさみを使う宿題が結構多かったので、はさみはかなり上手になった。

・宿題があることが当然の感覚になり、量が少ないのもあり頑張って取り組めている。

・10人くらいの集団授業なので、小学校の授業の予行練習になっており、手を挙げて答えることに抵抗感を感じていないこと。

・わからない課題にも制限時間いっぱいまで諦めずに課題に取り組むことが出来た。

・既存の塾へのアンチテーゼで少し寺子屋っぽい所もあるので、意味もわからずに詩、四字熟語、ことわざ、百人一首の暗唱もする。
そのあたりは正直どうでもいいと思っていたのですが、意外にも息子が国語に興味を示すようになった。

・プリントの課題を以前ほど嫌がらなくなった。




この塾のマイナス点

・そもそも息子と仲良しのお友達がいないため、楽しそうではない。

・ひらがなカタカナは宿題のみ。プリントが少ないので当然身についていません。

・入学前の準備として、秋頃にはこの塾だけの内容では不安に感じてきた。

・テキストが問題文を読まなくても解けてしまう問題なので、問題文を読まずにいきあたりばったりで取り組むようになってしまった。

詰め込み教育の塾ではないので、受験や入塾テストや模試のような難しい問題には対応していない。
私も放置してたのでそこは仕方ないのですが…

・やむを得ず主人送迎をお願いすると毎回行きたがらないらしく、あんな塾にお金払って意味無いし勿体無いと文句を言われる。(支払いは私のパート代からなのに)




ネット記事から拾った杉山医師のコメント 

まず着席して授業に参加することができない状況というのは、子どもは大事な学童期を無駄に過ごすことになってしまう。

またおとなしく着席をしているものの、まったく参加できない状態でいるという場合も、本人の側から見たら時間の無駄遣いである。

…………


その通りだと思う。
通常学級で授業を受けるなら着席して人の話を聞ける状態なのは大前提です。
公立小学校ですから、いろんなお子さんがいるだろうと思います。普通に授業を受けるのが難しいお子さんがいても、こちらはどうすることもできません。
もしそのようなお子さんが息子のクラスにいたら、人は人、自分は自分、先生の話に集中しなさい。と話すしかないですね。



まずは授業に普通に座って参加できること。
先生の話の内容が理解できること。
テストなど指示があった場合は指示通りに行動できること。
息子は着席状態は問題無いんだけど…
うーん…



内容の理解はかなり怪しい。
先生の話をすぐに理解できるほどの情報処理能力が無い、もしくは弱い。
人の話も左から右な感じ。
1回聞いただけで理解できる要領の良いタイプではどう考えてもないので、普通の学校の授業の内容は家庭や塾でフォローしないと厳しいのかなという感じです。



息子の通う予定の小学校は、中学受験率半数以上で比較的教育熱心な親御さんが多いようなのですが、それでも在校生のママ友に聞くと、学年に何人かはわかりやすく発達障害な子(周りに迷惑かけてる子)いるよ。とのこと。
「息子よ、頼むから小学校でうまく適応してくれ」と心から思う母です。