自閉症スペクトラムと診断されて

2歳で境界知能ASDと診断された普通級に通う6年生男児を育てる母の子育て記録

施設で過ごす発達障害児

ネット記事より一部抜粋

虐待などにより、親元で暮らせない子どもは、全国におよそ4万5,000人いるが、このうち、およそ8割が、児童養護施設などで生活している。


2016年に改正された児童福祉法では、その子どもたちをできるかぎり家庭で育てていく、「家庭養育」という考え方が明記されている。
例えば「特別養子縁組」、主に子どもを籍に入れて、わが子として育てていく形や、「里親」、一時的に家庭で預かる形などがあり、厚生労働省は数値目標を示して、施設ではない、家庭養育を増やす方針だが、課題も見えてきた。


しかし、都内の児童養護施設では、親からの虐待が9割、発達障害を抱える子が3割と、専門的なケアを必要とする子どもが増えていて、里親が途中で養育を断念するケースが相次いでいる。

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別の記事

2015年に厚労省が行った調査によると、児童養護施設に入所する子どもの59.5%が虐待を受けた経験を持ち、28.5%が知的障害やADHDをはじめとする何らかの障害を持っている。


抜粋終わり
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どんな事情で、どういった経緯で児童養護施設にたどり着いたかはわかりませんが、両親が健在なら

『子どもを施設に捨てた』
  
と思われるのは世間的には仕方のないことだし、成長した子どもが自分は親から見捨てられたと思ってしまうかもしれない。
病気や死別などは別として。



都内の児童養護施設発達障害のお子さんが約3割もいるなんて。
預けるに至る気持ちや状況はわからなくもないです。私も息子の育てにくさに何度も心が折れそうになり施設が頭をよぎりましたから。
虐待の結果として、多動や衝動的な行動など発達障害によく似た症状が出る子もいると言われていますから、環境はどんな子どもにとっても非常に重要。
そして子どもには親や環境は選べない。



子どもに発達障害があるとまわり(特に親)は大変です。
子育ての普通が発達障害の子どもにはあてはまらないことも多いし、少なくとも私は一般的な育児書がまったく役に立ちませんでした。
なかなか人に相談も出来ないし、有効な手立てを調べたりしてどう接するか考えるのも大変でいつも手探りでした。
一括に発達障害といっても本当にいろいろだとは思います。個人差がかなり大きい。
育てにくいお子さんが大多数だと思いますから、里親が発達障害児を育てるのは「そりゃ無理だろう」と素直に思います。



以前TV番組で発達障害のお子さんを養子に迎えているご家庭を見たことがありますが、深い愛情で子育てをなさっている姿が言葉の端々から伝わってきて、ただただすごいと思いました。
私から見るとまるで菩薩の様です。



施設にいる発達障害のお子さんって本当に重い課題だなと思います。
自分の子どもの事で手一杯で、他のお子さんの心配までしている余裕は今の私にはありませんが…
どんな環境で育ったお子さんも、一生を幸せに生きて欲しいと心から願っています。。
そういう所に税金を使って欲しいものです。