自閉症スペクトラムと診断されて

2歳で境界知能ASDと診断された普通級に通う5年生男児を育てる母の子育て記録

大規模校と発達障害児

息子の通う予定の学校はマンモスとは言わないまでもかなり生徒が多い。
学区外ですが徒歩10分以内で通えます。
それに対して本来の学区の小学校は各学年1〜2クラス。



本来の学区ではなく、別の学区の小学校にした理由↓


理由①本人の強い希望
何度聞いてもどうしても仲良しのお友達と同じ学校がいいと言うから。
まだ小さいし、知らないお友達ばかりでも大丈夫だよ。と周囲から言われたりもしましたが、知っている子がまったくいない。という環境を避けたかったんです。
本人にあまり不安な感情を抱かせないで、前向きな気持ちで小学校生活をスタートさせて欲しいという親心です。


理由②人数
学区の小学校はクラス数が少なく、授業が手厚く、子供を丁寧にみてくれる場合が多いのかもしれませんが、その割にはあまり学校自体の学力が高いという話は聞かない。
もし2クラスなら、クラス替えはあっても結局6年間、ほぼ同じ友達で固定されることが予想される。人間関係の変化があまり見られない為、もし人間関係が上手く築けなかった時に逃げ場が無い。
大規模校の方がいろんな子がいて、息子の様な子が目立ちにくいと思ったから。


理由③中学受験
学区の小学校は中学受験する子どもが極端に少ない。
息子の通う予定の小学校は毎年少なくとも半数以上は中学受験するので、それが当たり前だと思う環境に身を置いて欲しかった。国公立の受験日にはほとんどの子が受験する。
学区外の小学校に通う子が行く公立中学校は、区内でも指折りのハイレベル公立中。
中学受験しない子の親も、高学年になると塾に通わせたりと子どもの勉強に対する意識がかなり高い。


理由④
学区の小学校は、昨年3年生で学級崩壊が起きていたので、何となく不安に感じた。


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こんな事を言っては元も子もないですが、子どもが問題無く小学校で過ごせるかどうかは、本人の努力もあるのかもしれませんが、結局は運なのだと思います。
ちなみに学校の雰囲気は普通。
やっぱり公立なのでそれなりです。
息子と一緒に検診に付き添ってくれた高学年のお姉さんはとてもきちんとしていました。他の生徒たちも男女問わず礼儀正しく真面目な姿が印象的でした。
先生も想像以上に感じが良かったです。
公立の小学校に多くは求めていないので、小学校では勉強と集団行動が学べれば十分。



幼稚園も小学校も限られた選択肢の中で、今の息子にとって一番良いと思える場所を、少し先の将来を考慮しつつ選択しています。
定型発達の子ならそこまで悩む必要は無いのに。
主人と私は実際1年くらいは小学校をどうするか、悩んでいましたからね。



息子のお友達の中には転勤や引っ越しで、他県や海外で生活することになったお友達もいるし、毎日電車に乗って遠方の小学校に通う子もいる。
与えられた環境や状況の中で親も本人も最善を尽くすしかない。
この選択が間違っていなかったと心から思えるのは、ちょうど6年後の受験結果がわかる2/2以降かもしれませんね。