自閉症スペクトラムと診断されて

2歳で境界知能ASDと診断された普通級に通う6年生男児を育てる母の子育て記録

「実は発達障害だった」有名人

というような内容のネット記事を時々見かけます。



例えば勝間和代さん、ミュージシャンの深瀬慧さんはADHDとか、アナウンサーの小島慶子さんは軽度のADHD(注意欠如・多動性障害)
落語家の柳家花緑さんは学習障害。有名なところでは栗原類さんはADDと診断されています。
海外の有名人はカミングアウトしている人が多くて、パリス・ヒルトンブリトニー・スピアーズADHDトム・クルーズ、キーナ・ナイトレイ、スティーブン・スピルバーグはLD(失読症)ウィル・スミスはADHDとLD。
面倒なのでこれ以上は書きませんが、他にも沢山いてびっくりします。
こういう有名人が発達障害だと、発達障害の人は凄い才能があると勘違いしそうです。
あー、納得。という人と、え?この人のが?と思う人がいたりする。



勝間さんは診断される前からご自身で自分の特性を自覚されていて、社会に出て得意なこと、出来ることで稼いでいらっしゃいますよね。
勝間さんは苦手なことは誰かに頼んだり、機械に頼ったりして折り合いをつけながら、生活なさっていて、とても前向きなんだなと。
しかもお子さんが3人も!いる。
社会活動ができているなら、特性があって生きづらい所はあるけれども、大きな障害にはなっていないと感じるのは私だけでしょうか?



物をしょっちゅうなくすのであれば、勝間さんの様に無くしても大丈夫なように例えばiphoneを複数持ったりして、何らかの方法で自分が困らないように工夫する。
出来ない苦手な事は他人にお願いしたり、便利なツールに頼ったり、仕事自体を自分が苦手じゃないものに変えたりなど発想の転換だったり、得意なことで仕事をしていらっしゃるようです。



小島慶子さんは、ずっと生きにくさや違和感を感じておられたようですが、きちんとお仕事なさってお子さんもいらっしゃる。しかも仕事は花形職業。
むしろ一般的な定型の人よりも凄い人。
ご自身でずっと抱えていた何かが生きづらさにつながっていたのかもしれません。軽度の発達障害があることをわざわざ言わなくてもいいような気もするのですが…



有名な発達障害の人というのは、社会的に成功しているわけで。息子のような一般の発達障害のある人にとってはほとんど参考にならないと思う。
ただ言えることは、無意識に自分が得意なことと苦手だったり出来ないことを把握した上で、自分なりに解決策を考えて実行しているように思う。
折り合いをつけているというか。



発達障害があっても、仕事をして自立して欲しい。
発達障害がある一般の方ので自立して生活なさっている方も大勢おられる訳で。
私はおそらく定型発達ですが、子育てしつつパートしてるだけですよ。
稼ぎが少なくて主人には申し訳ないですよ。
たまに会う友達には、何で私がフルタイムで働かないのか不思議がられるけど、その家庭家庭で事情があって、今はこの形が家族3人にとってベストだからそうしているだけです。



発達障害だけど、今のところ頑張って幼稚園に通い、大きなトラブルも無く結局周りにはそうとはバレずにもうすぐ卒園する息子。
小学校に行くようになったらお勉強もしないといけないし、今までとは勝手が違うから大変になると思うけど、焦らす自分のペースで日々を過ごして欲しい。