自閉症スペクトラムと診断されて

2歳で境界知能ASDと診断された普通級に通う5年生男児を育てる母の子育て記録

アグネスのメッセージ

昨日放送されていたTV番組にアグネス チャンさんが出演されていたのですが、そのVTRの内容に心奪われてしまいました。

 

子どものいるアナウンサーからの質問

「自発的、積極的に学ぶ子になって欲しい」

 

アグネスさんからの答え↓

「人間はそもそもみんな積極的に学びたい動物。どうやって歩けるようになったか、話せるようになったか覚えていない。実際に生まれたときから必死で学んでいる。」

 

「次第に学ぶ意欲が低下してしまうのは、生活が短調、刺激がなくなってくるから。脳が成長途中の時は刺激が多い方がいい」

「毎日違うと新しい刺激が受けられて、脳の中が複雑になっていく。新しい刺激を与えると地頭が良くなる」

アグネスさんは実際朝ごはんを毎朝変えたり、座る位置を変えたりしていたそう。

 

刺激を与えることと同じくらい大事にしていたのが、学ぶ意欲を決して抑えてはいけない。

なので子どもの質問に「ちょっとまって、今ちょっと忙しい」は禁止していたそう。

質問することはいいこと。質問したことを褒める。わからないものがあるのは恥じゃない。

好奇心をそだてるためには、そうしなきゃいけない。

 

 

「親になって一番嬉しいのは感動の連続」

 

それを印象付ける出来事が約30年前にありました。2人の子ども(3歳と0歳)を育てながら、スタンフォード大学へ進学し、まもない頃の授業で

「幸せな家族、いい家族ってどういう家族?」

と突然指されて

「お父さんお母さんがいて子どもがいて愛し合えたら幸せじゃない?」

と答えたら、他の生徒から大ブーイング

私は母親だけの家族だったんですけど、私の家族は不幸せってあなたは言うの?と。

ちょうどベルがなって、先生が「家に帰って考えてまた明日議論しよう」

 

アグネスさんはどれだけ調べても、どれだけ考えても答えは見つからず、お風呂に入っているときに、3歳の長男に相談した。

「幸せな家族、いい家族って何?」

息子はおもちゃで遊んでいてもちろんまったく無視。

 

ベッドに入り眠りにつこうとしたとき、3歳の息子が突然

「ママ、いい家族っていうのはね、思い出したらこの辺り(胸のあたりに手をあてる)が温かくなるんだよ」と

 

翌日クラスで発表すると、大拍手だったそうです。

 

 

・・・・・・・

 

普段子育てしていると、日々に追われて息子の成長に感動する余裕すら無かったりするのだけれど「後にしてくれる?とか、ちょっと待って」とか、私の行動で息子のやる気や興味、好奇心の学びを削いでいたのだと思う。

あれが出来ない、テストの点が悪い、言うことを聞かないなどなど、親は大変な思いをしながら育ててますよね。

親の私ももう少しいろいろ調べたりしてできることはしてあげたいし、息子のために良い環境を作ってあげたいと思いました。

アグネスさん自身スタンフォードで教育学を学び、お子さん3人もスタンフォードを卒業されたそう。

アグネスさん凄い。愛と努力、あふれる凄い人だなと。子育てって奥が深いですね。

発達障害とあまり関係ない話でした。