自閉症スペクトラムと診断されて

2歳で境界知能ASDと診断された普通級に通う6年生男児を育てる母の子育て記録

国語算数教室

発達障害関連ではない記事です。
それでもよければお読みください。↓



名前は伏せますがとある学習教室(Kではない)に、昨年末からお試しで通わせ、もう1ヶ月経過しました。本人は勉強することや勉強の基礎の必要性をなんとなくは感じているようで、全く嫌がる事もなくお試しからそのまま継続しています。(よかった…)
たった1ヶ月なのに、字がかなり上手になりました。国語と算数各8枚の宿題も自分で頑張ってこなしています。先生様々です。




先生からは「やる気満々でお勉強頑張ってましたよ」とのこと。
周囲には小学生が何人かいますし、みんな集中して勉強に取り組んでいますから、環境がそうさせるのでしょう。




最近、先生から入会にあたっての説明を受けました。
「もし中学受験をお考えでしたら、辞めちゃうから申し訳無いとかそんな事は考えなくても大丈夫です。
子どもの成長に合わせて、状況に合わせて子どもが塾を変えることはごく一般的な事ですから。
次通う塾に合わせて必要ならば、こちらで少し先取りもできますし、プリントの内容も考慮できますのでご相談ください」とのこと。




その先生は小学校の先生をリタイアして教えていると思われるのですが、年齢からくるものなのか、性格的なものなのか、余裕があって子どもに対する優しさを感じる先生で、息子も嫌いではない様子。
年の功と言うのか、人生の経験値の高さをその先生から何となく感じます。
そんな先々の事を言われるとは思わなかったので、かなり驚きましたが、嬉しかったですし配慮がありがたいと思ってしまいましたね。




週1の塾をこなすには基礎的な部分があまりにも足りない為に、この教室に通わせているとは恥ずかし過ぎて言えませんでしたよ。
ゆくゆくは中学受験をすることや、大手塾に週1で来年度から通う事は話していないのですが、折を見て相談しなくてはと思いましたね。



ABAの先生や療育の先生に、ゆくゆくは息子を中学受験させます。という話をした時に、「えっ?」って言う顔をされたりしましたよ。
そう思うのもわかりますよ。
全国的には普通の子どもだってあんまりやらないことですし、息子は発達障害児だから余計そう思われても仕方ないです。
表情1つ変えなかったのは、主治医だけ。
ふーんという感じでコメント無しでしたが。
御三家のような難関校ばかりではなく、息子でも入れそうな、面倒見が良くて雰囲気が合いそうな学校はあると思うんです。
このままコツコツ、諦めずにお勉強を続けないといけないし、その為に私は無い知恵を振り絞って、リサーチしてひっそりと計画を立てています。



たまたま講演会に行ったときに、後ろの席にいらした人の自閉っ子なお子さんが、誰もが知っている難関中学に合格して充実した学生生活を送っているという話ををお聞きしたので、学校の偏差値はともかくのんびりしてる息子でも何とかなるんじゃないかと思ったんです。
東京に住んでいるので、通学圏内の学校は比較的多いですし。



どんなお子さんにもある程度の環境調整は必要だと思うのですが、自閉っ子は特に大切だと痛感する。
何かをさせるタイミング。場所や友達や先生も含めた環境。
主治医はよく私に子どもに無理をさせないで。と言ってたけど、未だにそれが理解できませんし、それは違うと思う。
やらないといけないことは、やる。
出来ないなら出来るように工夫できることがあるならば工夫する。アプローチを変える。
本人が一生懸命頑張っているなら、今は結果が伴わなくても、親はフォローする。
そんな風に考えていますが、それは私のキャパでは子どもが1人しかいないから、ある程度できる事なのかもしれません。

時期とタイミング

幼児って本当にいろんな個性の子どもがいるなぁ。
と、幼稚園に行くたびに思う。
愛嬌があったり、人見知りだったり、折り紙や縄跳びが上手だったり、走るのが早かったり、などなど。



子どもってできる事と出来ないこと。
得意なこと好きなこと、苦手なことに対して正直に自分の気持ちを周囲に態度で見せていたり、言葉で伝えたりしていると思うんです。
親としては子どもが心配なので、頭ではわかってはいますけど、ついつい出来ないことや息子が苦手とすることに一喜一憂してしまって、悩んでしまうこともあります。



最近、時期が来ればやる気のスイッチが入ることもあるし、お友達や親からの働きかけなどでもスイッチが入ることもあるんだなと実感しています。



来年度から入ることにした塾にすでにお友達の入塾が決まっていて、どうしても同じ塾で勉強したかった息子。
短期間ですが親子で本当に一生懸命勉強しました。
泣くときも嫌がるときもありましたが、たとえ短時間でも励まして朝晩、土日も一緒に取り組みました。この頃から勉強に対するやる気のスイッチが入ったと思います。
たかが塾のテストですが、合格したと知った時は本当に嬉しそうでした。頑張れば道が開けることもあると学習したのかもしれません。



年中の頃は大嫌いだったプリントやドリルのお勉強。
最近国語と算数の教室に入れたら、黙々とやるようになった。先生にもやる気満々でやってましたよ。と言われたりすることもあってびっくりする。
宿題もかなり枚数が多いのですが、集中して取り組むようになりましたし。
塾のテスト問題よりも課題が簡単だからというのもありますが、私から見ればかなりの進歩です。



勉強以外でもそう感じることは結構あります。
時期が来るまで待つというのは、親からしてみれば歯がゆいですね。周囲は既にそれを習得していたりしますから。出来ないことの内容によってはいつまでも呑気に構えて待ってもいられない。



息子の場合は、入塾テストがきっかけで自分が置かれている現実を知り、出来過ぎる友達との差を知り、そのためには勉強しないとまずいと気がついた。嫌だとかやらないとか言ってられない。
勉強ってできると、わかると結構楽しいかもしれないと思い始めている。
親が誘導してやる気にさせてる部分もありますが…
持つべきものはお友達とママ友。
この2人がいなければ、今の息子のお勉強モードは無かったと思います。
お友達も息子と一緒に通えるのを楽しみにしているようだし、結果オーライ。



低学年は学校がそこまで大変じゃないとはいえ、塾自体はハイレベル。
どこまで付いていけるかわかりませんが、親子でコツコツ取り組みます。
中学受験本番まであと6年。
長いよなー。
フォローする親(私)が早くも泣きそうです。

大規模校と発達障害児

息子の通う予定の学校はマンモスとは言わないまでもかなり生徒が多い。
学区外ですが徒歩10分以内で通えます。
それに対して本来の学区の小学校は各学年1〜2クラス。



本来の学区ではなく、別の学区の小学校にした理由↓


理由①本人の強い希望
何度聞いてもどうしても仲良しのお友達と同じ学校がいいと言うから。
まだ小さいし、知らないお友達ばかりでも大丈夫だよ。と周囲から言われたりもしましたが、知っている子がまったくいない。という環境を避けたかったんです。
本人にあまり不安な感情を抱かせないで、前向きな気持ちで小学校生活をスタートさせて欲しいという親心です。


理由②人数
学区の小学校はクラス数が少なく、授業が手厚く、子供を丁寧にみてくれる場合が多いのかもしれませんが、その割にはあまり学校自体の学力が高いという話は聞かない。
もし2クラスなら、クラス替えはあっても結局6年間、ほぼ同じ友達で固定されることが予想される。人間関係の変化があまり見られない為、もし人間関係が上手く築けなかった時に逃げ場が無い。
大規模校の方がいろんな子がいて、息子の様な子が目立ちにくいと思ったから。


理由③中学受験
学区の小学校は中学受験する子どもが極端に少ない。
息子の通う予定の小学校は毎年少なくとも半数以上は中学受験するので、それが当たり前だと思う環境に身を置いて欲しかった。国公立の受験日にはほとんどの子が受験する。
学区外の小学校に通う子が行く公立中学校は、区内でも指折りのハイレベル公立中。
中学受験しない子の親も、高学年になると塾に通わせたりと子どもの勉強に対する意識がかなり高い。


理由④
学区の小学校は、昨年3年生で学級崩壊が起きていたので、何となく不安に感じた。


………………………



こんな事を言っては元も子もないですが、子どもが問題無く小学校で過ごせるかどうかは、本人の努力もあるのかもしれませんが、結局は運なのだと思います。
ちなみに学校の雰囲気は普通。
やっぱり公立なのでそれなりです。
息子と一緒に検診に付き添ってくれた高学年のお姉さんはとてもきちんとしていました。他の生徒たちも男女問わず礼儀正しく真面目な姿が印象的でした。
先生も想像以上に感じが良かったです。
公立の小学校に多くは求めていないので、小学校では勉強と集団行動が学べれば十分。



幼稚園も小学校も限られた選択肢の中で、今の息子にとって一番良いと思える場所を、少し先の将来を考慮しつつ選択しています。
定型発達の子ならそこまで悩む必要は無いのに。
主人と私は実際1年くらいは小学校をどうするか、悩んでいましたからね。



息子のお友達の中には転勤や引っ越しで、他県や海外で生活することになったお友達もいるし、毎日電車に乗って遠方の小学校に通う子もいる。
与えられた環境や状況の中で親も本人も最善を尽くすしかない。
この選択が間違っていなかったと心から思えるのは、ちょうど6年後の受験結果がわかる2/2以降かもしれませんね。

境界知能判定から3年後の発達

ちょうど今から3年前。
3歳直後の段階で境界知能81。このままだとギリギリで通常学級と主治医から言われた息子。



この結果を聞いて知識の無い親は絶望しませんか?
このまま通常学級の中に入ったらついていけないと思われる状態。
もし成長しても自閉が全開で普通に授業が受けられない、もしくは先生の話を聞いてもまったく理解できない状態なら通常学級は難しいから、そこも視野に入れないといけない現実。

 

私は無知だったので、もちろん絶望していましたけど、知識が無くとも息子を何とかしようとがむしゃらにいろんな事にいろんな角度から取り組みました。
2年半くらいかけて年齢相応に発達が追いついたと感じています。
私の頑張りというよりは、私はサポートしてるだけで、息子の頑張りもありますが、周囲の環境が一番大きいように思う。



いろいろ考えるところがあり、新年度から仲良しのお友達と一緒に某大手中学受験塾に通う予定です。
低学年は通塾回数も少なく、さほど本人に負担もかからないので習い事感覚。
普通は早くても3年生くらいから通うものですが、嫌だと言われては困りますので、強制的に低学年から入れてしまおうというのは親の勝手な都合です。
中学受験経験者から見れば、お金と時間の無駄。意味無いと思われるかもしれません。
実際、私も本心ではそう思わなくもない。



その塾はテストで一定以上の点数が取れないと入れませんので、私と息子で短期間ですが朝晩テスト対策をしました。
息子が入れることになって親が一番驚いています。



息子よ、やる気になって真剣に取り組めば力を発揮できるんじゃん!(運が良かっただけかも…)
親がやる前から諦めたり、勝手に無理だと決めつけたらいけないんだなと思う今日この頃。
仲良しのお友達と同じ場所で勉強したい!僕もお友達と一緒に勉強頑張りたい!負けたくない!というモチベーションが、本人のやる気を引き出したようです。



情緒面は変なこだわり癇癪、パニックとか、他人に興味が無いとか感覚が過敏とか、そういう自閉症スペクトラム的な部分は見られません。
定型のお子さんとあまり変わらないし、むしろ外ではお利口に振る舞いたいタイプなので、穏やかで内気なおとなしめの子という扱いです。
それ以外はお箸がまだ苦手なのと、偏食が悩み。



最近入学と入塾を前にして何もしないのはまずいと思い、プリントをやる教室に週2回通わせて、基礎的な部分のフォローをしています。
母の私も無い知恵絞って、時間を割いて、学校と塾の勉強のサポートをやりますよ。
勉強嫌いだった私が息子に勉強を強いている現実って…学生時代もっと勉強しとけばよかったと芯底思います。
定型のお子さんと対等に渡り歩いている息子。
3歳でIQ81でしたが明らかに発達しています。
サッカーは相変わらず微妙だし、かけっこも遅いんだけど、得意なことや好きなことで勝負すればいい。
全体的に見れば親の予想を上回る頑張りっぷりです。

療育仲間の進路

最近年少の頃に同じ療育クラスだったお友達に偶然再会しました。



息子がどういう進路を歩むのか聞かれました。
そのお友達は発達障害ではなく、未熟児で生まれたゆえの発達遅滞。主治医から療育受けなさいと強く言われて通っていらっしゃる人でした。
就学相談を受けて問題ないとのことで通常学級に進むことになったそうです。
私もその話を聞いてとても嬉しくなりました。
お母さんとっても頑張って療育受けさせているのを知っていましたし。
言語面など知的面が息子よりも高いと思ったので、身体の発達面がクリアできればそりゃ通常学級だろうなと。
療育を受けさせていると、子どもはそれなりに楽しそうなのですが、親は身体的にも精神的にも辛いと思う事が結構あるので、子どもがわかりやすく発達、成長してくれるとその大変さも報われるのかなとも思う。



息子の療育友達は結構な確率で通常学級に進学します。
そう聞くと、支援学級判定なのに、無理矢理通常学級に通わせているんじゃないか?とか、元々そんなに問題ないのに療育通わせていたんじゃないかと思う人もいるかもしれませんが違います。
はじめはどのお子さんも明らかに発達が遅れている子でした。
素人目にも、あれ?と何となく感じるというか、同年代のお子さんと比べてもはっきりと違いを感じる状態だったんです。
3歳の頃はそりゃもうみんなひどかったです。
座ってられないし、簡単な課題すら出来ない。癇癪を起こす、お話がうまくできない、おむつが取れていない、お友達を叩いたり押してしまう、などなど。
成長した今となっては笑い話なのですが。



療育を透して知り合ったママは子どもに必要な習い事などのアプローチをそれぞれなさっている人たちばかりです。
療育のおかげも多少あるのかもしれないけど、本人のやってみよう、頑張ろうという気持ちと親の熱意が子どもの発達に表れているのだと思う。
親の働きかけが子どもの発達に関係しているのは、定型のお子さんでも同じだなとも思う。そもそもの頑張る理由が違うけど。



息子もお友達ももうすぐピカピカの1年生。
心配事も沢山ありますが、療育仲間だったそれぞれのお子さんたちの幸せを心から願っています。

うちだけじゃなかったIQアップ

さっき見つけたかわさんの発達障害関連のツィート

3歳6カ月で知能検査を受けた時はIQ74程度だった息子。
検査した時点で言葉の遅れがある場合、必ず知的障害を指摘されるIQになる、と知りました。それでもショックでした。
その後、言葉の遅れがなくなり、6歳で検査したらIQ95でした。
小さい時のIQだけで悲観する必要はないです。

…………

おからさん↓

長男も二十歳を過ぎてまだIQ、20上がりました。前が低過ぎた気もしますが、治って余力が使えて来たのも確かです。


……………


IQ74からIQ95!!
すごいですね〜。
確かに言葉の理解力がある程度無いと課題に答えられないので、数値が低くなってしまうのは仕方ないのかもしれない。



うちは年長夏に主治医からこれだけできれば発達テストは必要無いと言われたので、現在の発達の状況はわからないのですが、息子ももしかしたら81→95〜100くらいには成長してるかも??
IQが高くても生きにくさを抱えている人もいるので、IQだけが全てではありませんが、限りなく軽度知的に近い境界知能よりは、平均の方が嬉しいのは確か。
最近息子が受けた難しいテスト結構点が取れてたし、知的に平均くらいにはなってると思う。



うちだけじゃなかった!
かわさんのお子さんも、おからさんのお子さんも、ものすごく発達されている。
幼児期のIQが低くても悲観することないです。私も本当にそう思います。



諦めたらそこで終わり。
そうはすまいと思い、心の中で自分に言い聞かせています。
もっとそういう情報が、自閉っ子を育てている親御さんに伝わるといいな。

後回しにしていること

就学前に先取りできることは、本人が興味を持って取り組んでいるなら先取りして身に着けさせてあげて。


と息子が年中の頃主治医に言われて、自閉っ子に限らず他のお子さんにとっても悪いことではないし、ある程度必要な事だよなと思ったので、できるところからコツコツと興味を持ったことを中心に取り組んでいます。



本当はさせたいと思っていますが、他のことに手一杯で後回しになっていることが2つあります。それは…



英語とピアノ(音楽)です。



後回しというか、現段階でほぼノータッチ。
私が諦めている(捨てている)と言ってもいいくらい。



音楽は幼稚園でピアニカはしています。
ピアノは手と頭の連動が発達に良い影響をもたらすと脳科学の先生が言っていたし、そりゃいいだろうなとは思うのですが、他の習い事などに手一杯でそこまで手が回りません。
しかも私がピアノを教えられない。
近くのピアノ教室がほとんど満員。もしくは時間が合わなくて諦めモード。
毎日練習みないといけないしで私がきつい。
まず、本人があまり習い事としてピアノをやりたくないようなので、優先順位がかなり下です。



英語も一応幼稚園で少しだけしています。
AからZは半分くらいしかわかっていないです。
1から10までは英語で数えられるようになったけど、ハロー、サンキューとか簡単な挨拶程度の理解。
他のお子さんも息子のように何となく遊びながら少し覚えているだけでしょう。
息子のお友達は結構英語を習っているお友達が多いのですが、親に聞くとほとんど自分はできないから困らないように習わせていると答えが返ってくる。気持ちはわかるなぁ。



そもそもわが家は日本にずっと住んでいるから、幼児から英語を勉強させても実用性が無いし、何よりも本人がなぜか英語を毛嫌いしていて、意味がわからないからかあまり好きではないらしい。
費用対効果を考えると微妙かなとも思うんです。
小学校でやる英語くらいは直前になって詰め込めばなんとかなると思ってるのですが、甘いのかな。



英語よりも日本語の語彙力、基礎学力が最優先。
低学年頃の英語は本人に余裕や興味があれば学べば良い。
中学以降に頑張ればいいと思っちゃうのよね。
そもそも小学校の授業で英語を習う意義が見いだせないと思うのは私だけでしょうか?
興味を持ったり、必要に迫られないと本人が頑張って勉強しようとは思わないだろうし、語学は環境が左右する部分もかなり大きい。



何かを身につけるのに習い事頼み比率が高いわが家ですが、やっぱりピアノと英語はいろんな意味でハードルが高すぎると思う。
いくら親がお膳立てをしたところで、子どもに何でもあれこれは無理。と思う今日この頃です。