自閉症スペクトラムと診断されて

2歳で境界知能ASDと診断された普通級に通う6年生男児を育てる母の子育て記録

個別療育と集団療育について

自治体の個別療育と集団療育に1年通ってみて感じたことなのですが…



個別療育(言語療法、作業療法、心理)は月1回ということもあり、対象児童がどのくらい出来ているのか、また出来ないのかを確認し経過観察する。
どのような教え方や関わりをすればよいのかを親に指導する場。
月1回言語療育を受けているくらいでは、劇的に言葉の理解力が上がるとか、お話が上手になることはあまり期待出来ないと思うので、先生は親が日々療育的な関わりをしていくためのサポートをしてくれているのだと思います。




それに対して週1回の集団療育(最大10人のクラスで1時間半程)は、さまざま方法で遊びながら総合的に成長を促し、本人が出来ないことや苦手とすることをフォローする場所だと思っています。


・登室したら荷物を置き、やることの流れをボードで確認し、出席シールを貼る。手洗いうがいをするとか、おやつをみんなで食べて片付けたりなど身辺自立。


・感覚統合に効果的な運動あそび。

感覚統合とは→複数の感覚を整理したりまとめたりする脳の機能のことで、感覚統合がうまくいかないと、情緒面、対人面、言語面など日常生活のさまざまな場面で困ったことが起こる。
感覚統合訓練をやることで行動や情緒、協調運動、視覚認知能力、視野運動能力の改善をはかる。


・個別では学べない社会性(待つ、座る、順番を守る、我慢するなど)、人との関わりやルールのある遊びなどを学ぶ。


・他のお子さんと一緒に取り組むことで、苦手なことであってもチャレンジしよう。とかお話してみよう。とか気持ちを伝えようとか、子どものやる気を促す。


・同じような悩みを抱えるお母さんと知り合い、情報交換やお話する機会がある。


・家でも幼稚園でもない、自分を認めて受け入れてくれる居場所があると感じることができる。





うちの自治体は個別療育の日数が少ないこともありますが、幼児の年齢だと個別よりも集団の方が言葉の面や社会性、感覚統合など総合的にいろいろやってもらえるので、子どもの成長を促すのに効果的なプログラムだと思っています。



とは言ってみたものの、私の息子を見る目が厳しい部分もあってか、自分の子の成長をあまり感じられなかったり、不適切な部分が良くなっているとは思えないのですが。
幼稚園に楽しく通い、トラブルも無く、先生や保護者から苦情が出ることもなく過ごしている。
3歳の頃よりも会話が成立していたり、息子も私も比較的穏やかな気持ちで過ごせているのは、療育でのフォローや経験の積み重ねがあるからかもしれませんね。