自閉症スペクトラムと診断されて

2歳で境界知能ASDと診断された普通級に通う6年生男児を育てる母の子育て記録

ABA卒業

最近週に1回のABAを卒業しました。
トータル約1年半。




ABAを年少の夏からはじめたのですが、幼児期には効果的と聞いていて、就学前までやって辞めようと考えていました。
息子が思いのほか成長してくれて、幼稚園、習い事、療育施設でもほぼ問題なくやれてしまっている。
少し苦手なこともあるけれど、誤差の範囲内。
他のお子さんとあまり変わらない。(と思う)
不適切な行動はほぼ無い。
もうセラピストさんからアドバイスをいただかなくても、私がやっていけばいいと思えるくらい発達したので卒業することにしました。




昨年12月にふと、息子は他の定型発達のお子さんと比べても見劣りしないというか同じ程度、部分的にはそれ以上に発達してきているなぁと感じたんですね。
あとは家で親が丁寧に関わっていったり、苦手な事も幼稚園や習い事を通して克服したり、外遊びさせたりして発達を促していけばいいんじゃないかと思うようになりました。
ABAセラピストさんにやってもらっていた発達チェックでも、出来るものは6歳代の課題も出来ていたりしましたので。




セラピストの先生には困り事を相談したり、家でこういうことをやってみてくださいとか教えていただいたり、先生には本当にお世話になりました。
先生にお会いできなくて少しさみしくなりますが、
今後も何かの折にご相談するかもしれませんし、まったく縁が無くなった訳ではないです。




定期的に何がどのくらいできているのかを確認するために、ポーテージ早期教育プログラムチェックリスト(1030円)を使っていて、数ヶ月に1度どこまでできているかのセラピストさんと確認が出来たのはよかったですし、現状を把握しやすかったです。




これが出来ていて、次の課題はこれといった感じで、発達の目安確認が6つの領域(社会性とか言語とか身辺自立など)に別れていて、「片足でケンケンできる」という感じの質問項目が並んでいて、とてもわかりやすいものでした。
子どもの現状や課題をきちんと把握するために、公的な療育でも希望する人にはやってあげてもいいんじゃないかと思うくらい役立つものだと思います。




金銭的には私が負担していましたので厳しいものがありましたが、息子は特性がだいぶ薄くなってきたし出来る事も増えた。
一人の先生にわざわざ自宅まで来ていただいて2時間家庭教師をしてもらっているという、今思えばとても贅沢な時間だったと思います。
私の困り事も相談できたりもしたので、ありがたかったです。



……………

浅見淳子さんのツイッターから

こっちが思い通りの行動を取る子になってほしい→ABA親

本人がラクになってほしい→身体アプローチを選ぶ親

の印象。
親の姿勢が違う。
ある意味、最初から勝負がついてる。

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ちなみに、私はこの1年くらいABAと身体アプローチを併用していました。
浅見淳子さんのおっしゃる意見はそうだよなぁ。と思うことが多い。


この事を自分で出来て欲しい!とかひどい癇癪やこだわりをなんとかしたい、静かにしていないといけない場面で静かにして欲しいとか、子どもを親の思い通りにしたいというのは、親の勝手な都合ですよね。
その勝手な願いも日々の生活上結構切実な課題だったりするので、ABAを頼りたくなる親の気持ちもわかるし、少なくとも私は部分的に頼ってた。
ABAのおかげでうんちのトイトレがすんなり出来たし。ハンカチ畳むとか、ハサミとかも。
身体アプローチをしつつ、部分的にABA(遊ばせながらのやり方)でいろんな事をやってみました。
個人的には幼児期の一定期間にABAを取り入れるのはさほど悪いことでは無いように思います。
お金もかかることなので、あまり人には強くおすすめしませんが…
うちはVB(自然な感じて行う)だったのですが、DTT(つみきの会みたいな感じ)じゃなかったから、本人も先生と遊ぶのを楽しみにしていたしABA(ただしVBに限る)は悪くないと思うのかも。



ABAは卒業しましたが子育てはまだまだ続くので、今しか出来ないこと『息子と楽しく遊ぶ時間』を増やしたいと思っています。