自閉症スペクトラムと診断されて

2歳で境界知能ASDと診断された普通級に通う6年生男児を育てる母の子育て記録

花風社の本がすごい

花風社の出版している本の存在は知っていましたが、読んでみたことがありませんでした。



いつものように、夜中に自閉症関連をネットで情報収集をしていて、浅見淳子さんのブログを見つけて気になったので読んでみたんです。
いくつかの記事を読んでみて、花風社が出している「発達障害は治りますか?」「治ってますか?発達障害」とか「自閉っ子の心身をラクにしよう」とか、インパクト強い、気になるタイトルばかり出している(私単純かも…)
しかも浅見さんは発達障害は治ると言っているし、実際ニキリンコさんとか社会に出て活躍している人を見ていてそのことがブログに書いてあったりする。
どういう経緯でこれらの本を出すことになったのか。とかもブログに書かれていて、これは読む価値がありそうだな。気になるー!と思って、何冊か購入しました。




本には医師や当事者、OTの方などの見解、アイデアなどがまとめられていて新鮮。
本を読んでいて、子どもの将来について前向きな気持ちになれる本ばかりでした。
それってかなりの衝撃。
今からこれやってみよう。とか簡単に取り入れられるものも中にはある。
なにより発達障害を持ち合わせていても、社会人としてきちんと仕事をして生きている当事者がいる。
という事実が本の中にはある。



今まで自閉症スペクトラムは治らないからと毎日泣いてた時期もあったし、息子の将来を悲観して絶望したり、どうせ自閉症だからと色々諦めたり、育てにくいから息子の事を好きになれないと思った事もあった。
どうせ言っても理解できないだろうと息子に暴言吐いちゃうこともあった。(病んでたよね…)
私だけ死んでしまおうかと思い悩んで現実から逃げ出したい時もあった。
暗い道をずっと歩いてるような感じ。



発達障害者は発達します」



その言葉に希望が持てたんです。
それだけで私にとってはすごいこと。
母親の私の判断や私の対応で息子は良くも悪くも変わって行くんだなと。
さーっと数冊読んだので、もう1度理解を深めるためにじっくり読みたいですし、もう数冊買って花風社の本を読んでみようと思います。

年度末の療育懇談会

息子がインフルでお休みした日に、療育施設で先生と保護者で療育懇談会があり、後日プリントをいただきました。
(私の子育て記録として残しています)



療育クラスで大切にしてきたこと

・楽しい場所、楽しい時間となるように
・身体を動かす遊びをいろいろと経験しよう
・人と関わることが楽しくなるように


こんなに成長しました↓

・見通しが持て、着席している時間が持てました
・呼名の時に、返事をしたり、タンバリンを叩くことができました
・隣のお友達を意識したり、名前が言えるようになりました
・期待して順番待ちが出来るようになりました
・おやつの時の挨拶が上手に言えるようになりました
・楽しく運動遊びが出来るようになりました
・繰り返し経験することで、苦手な活動にも挑戦するようになりました
・自分の気持ちを仕草や言葉で伝えることができるようになりました
・おうちの方や職員と遊ぶことが大好きになり、療育クラスが楽しい場所だと感じられるようになりました
・パネルなどを見比べ、自分で選べるようになりました
・見る力がつき、手遊びや体操などの模倣が上手になりました
・プレイルームへ移動する時には、約束を守りおうちの人と手を繋ぎ上手に歩けるようになりました
・みんなの前で「あってますか?」など発表も上手になりました
・登室時やおやつ後の支度が上手に出来るようになりました
・さようならの挨拶の時に友だちと手を繋ぐことが楽しくなりました
・遊んだ後の片付けも張りきってやってくれるようになりました



年中クラスに向けて↓

活動内容は、友だちとの関わりや友だちをより意識出来るような活動が増えてきます。
自分の番だけでなく、友だちの様子を見たり、友だちと遊ぶことが楽しい!と思えるような活動を設定していきたいと思います。
友だちと楽しむ中でルールがあることを知り、守ろうとする気持ちを大切にしていきます。
さらにグループを少人数に分け、課題に取り組む機会を作っていくことで、やってみよう!という気持ちや出来た!という経験を大切に育みたいと思います。
引き続き、親子同室での療育となります。
保護者に見守られながら活動に参加することで、お子さんの成長や頑張りを一緒に感じ支援に繋げていきたいと思います。


……………
以下私のコメント

療育クラスではこんなことを大切にしていたのね。知らなかったわ。
どのお子さんも療育クラスが好きなのが私から見てもわかるので、楽しく成長できる場所を作っていただけていることに感謝。


成長しましたの所を読むと、こんなこと出来るのは当たり前じゃんと一瞬思いましたが、そういえば療育始まった頃は当たり前じゃなかったなぁ。
座ってられなかったし、手を繋いで移動する約束もつい最近までまったく守れず、勝手にダッシュで移動してるか、しゃがみこんで歩くの拒否してた。
少しづつ出来ることが増えていって成長したんだなぁ。と思い直しました(笑)


来年度は、友だちとの関わりを学べるんですね。家庭で友だちとの関わりを教えるのは無理があると思うので、療育クラスの存在はありがたいです。
息子が苦手な部分かな?と思うので、療育での経験が幼稚園や小学校生活をスムーズに送れる基礎になるはず。来年度もなるべく休まずに通いたいですね。

集団療育43回目

今年度も残りあと4回。
今月インフルで休んでしまった日もあったし、多少遅刻しちゃった時もあったけれど、今まで休んだ日は3回だけ。
46回中43回も!参加してる~。



療育にとりあえず参加することに意義があって、考えられたプログラムを受けて、息子の将来にとって貴重な経験を短時間ですが積ませてもらってると思っています。
来年度の曜日も決まり、ひと安心。



手遊び(アンパンマン)

名前呼び

はたらくくるまとかパンダウサギコアラとかの手遊び歌を2曲
(選ばれた児童がやりたいものを選んでみんなの前で名前を言って選んだ物を発表する)

プレイルームで、トランポリンやバランスボール、手押し車、飛び石のように置いたレインボーストーンの上を歩くなどをやる運動遊び

椅子に座ってやる遊び

絵本

おやつ

さようなら

さようならの後は自由に30分くらい遊んで帰ることができるので、遊んで帰宅。



変化が苦手な息子ですが、進行役の先生がいつもと違う先生でも全然大丈夫でした。
今日は椅子を丸く置いて、回りを歩いて音楽が止まったら椅子に座るというのと、椅子に座って隣のお友達にボールを渡す(腰ひねりをすることを目的)をはじめてやって本人は終わった後珍しく「楽しかったー!」とつぶやいてました。
そういう言葉が聞けると、私も連れて行ってよかったなーと思ったよ。
幼稚園でフルーツバスケットやったことあるから、それよりは簡単だと思うし、息子ははじめての事でも自分が好きだったり、楽しいことだったり、出来ることならノリノリなのよね(笑)



ちょっと集中が途切れちゃう時や、椅子に座りたくなくて先生に促される場面もあったけど、すぐ先生の指示に従っていたので、私がイライラすることもなく比較的穏やかな気持ちで見守れました。
息子が苦手な製作が無いからっていうのもあるけどね。



療育の後は疲れるのか、家に帰るとすぐ晩ごはんを済ませてお風呂に入って、ちょっと遊んだらすぐ寝ちゃうんですよね。
息子くん、お疲れさま。

自閉症スペクトラムにエプソムソルト

最近エプソムソルトが自閉症の症状を軽減すると聞き、早速楽天で購入してエプソムソルト入りのお風呂に入っています。
ソルトという名前が付いていますが、実際には塩ではなくて硫酸マグネシウムだそうです。



正直自閉症に関しての効果は眉唾だと思っているのですが、美容と健康の為に使っている女性が多いそうなので、息子の為半分、私の為半分といったところでしょうか。
私が買ったものは3㎏1500円。
値段も高くないので、取り入れやすくて助かります。


エプソムソルトを入れたお風呂に入ってみたら、何となく肌あたりが優しいような気がしましたが、無臭だし湯船の色も変わらないし、いつものお風呂とほとんど変わりません。
湯船にエプソムソルトが入ってるよとお風呂上がりの主人に伝えたところ

「全然わからなかった」 だそうです。

だよねー(笑)



今、息子が4歳2ヶ月。
しばらく続けてみます。

幼稚園参観日

今月、息子の通う幼稚園で数日間ですが参観日がありました。




幼稚園での息子の様子を見た感想は…


私の想定以上に頑張って幼稚園に適応していました。
お昼の準備とか、ロッカーから荷物持ってくるとかが早くてびっくりしましたよ。幼稚園では機敏に動けるらしい。
先生からの一斉指示も理解して、座っている場面では座る。
待つ場面ではおとなしく待つ。製作や体操などやらないといけないことは参加する。が出来ていました。
療育クラスで苦手な事になると、やらないー!とか時々言ってるけど、幼稚園ではそんなことは一切無く、普通。
他のお子さんも先生の指示に従っていますから、自分だけやらなーい!は許されない。息子も皆と同じように行動しなければいけないのがわかっているのだと思います。



英語や製作、リトミックなどやることも年少だと短時間で飽きなかったりするし、この時間にはこれかこれをやるという幼稚園でのスケジュールがある程度本人の中でパターン化していて、息子にとっては過ごしやすい環境なんだと思います。
2歳の頃の座ってられない、指示が通らない、リトミックに参加出来ないとか、じっと座って人のお話を聞けなかったり、特性全開な息子を思い出すと、座っていられたり、製作や英語やリトミックに参加できていることが奇跡に思えます。本当に凄い。



ただリトミックで3回別のお友達と組んでやらないといけないのを、1回目に仲良しなお友達と組んで、2回目3回目も同じお友達と組みたがって探すんだけど、お友達から拒否されて困ってました。
はぁ… ルールわかってんのか?うちの子…
結局、仲良しなお友達と組めないけど仕方がないと思ったのか、近くにいたお友達と組んでやってましたけどね。



息子はハサミやお絵かきなどの製作が苦手で、やっぱり先生がかなり手伝っていました。
他のお子さんも半数くらいは先生が手伝っていましたので、出来ないのうちの子だけじゃないんですけど…
なにせ、息子は先生に手伝ってもらう割合が多すぎる。特にはさみは、丸など決められた形に切るのがまったく出来ず、結局先生が全部手伝ってくれてました。
はさみや絵の描きかたは、セラピーでフォローする必要がありそうです。
自宅で私や主人が教えても嫌がって、教えられないのよね。



以前、療育施設の作業療法の先生から、息子が高ばいが出来ないと以前から指摘されていたのですが、今回体操の時間に高ばい(両手両足を床につけ、膝を床に着けないで歩く)で15メートルくらい進むのをやっていたのですが、息子だけうまく出来なくて、動きがおかしいし、ゴールの一方手前で止めちゃってて、あーやっぱり出来ないのね…と
スキップも片側だけ出来ないから、片側だけのジャンプのスキップになっていて、変なの。
親としては悩ましいですが、本人はを至って真面目にやってるからなぁ。



お弁当を食べる前に自分でナフキンを広げて適当な大きさに折り畳む姿が見られて、畳むが身に付いてきたんだなー。よかった。と、嬉しい気持ちになりました。
食べ終わった後、他のお子さんもお弁当食べたと先生やママ達に見せてましたが、息子も先生やママ達にお弁当全部食べたと見せて回っていたり、私に「ママー!」と時々手を振ってくれたり、とっても愛想が良いというか、かわいらしい場面もありました。



息子は自由時間には仲良しなお友達と遊べているし、幼稚園では本当に大人しい子なのですが、嫌な事をされても嫌とお友達に言えなかったりすることもあるので、もしかして過剰適応してるんじゃ?と心配な部分もあります。
不器用な所が多い子ですが、暴れるとか大声を出すとか、そういう目立つ不適応はしない子ですし、
なんとなく幼稚園でやれてしまっているので、他の保護者の方から見たら、息子が自閉症スペクトラム児だと思われないでしょうね。



ママ明日幼稚園に見に来てください!と自宅で私に頼んでくることもあった息子。
自分の気持ちが人に伝えられることが上手になってきた。
初めての経験が苦手で不適切な行動が多い息子ですが、参観日は上機嫌。
仕事の都合で私や主人が見学に行けない日もありましたが、他のお子さんのママも全部の参観日に行けていたわけではないのがわかっているようで、本人も自宅で荒れることなく過ごしていました。



幼稚園が楽しそうで安心しました。
ピアニカをやる日に見学出来なくて心残りですが、頼んでないのに自宅でピアニカ勝手にやっていたので、恐らく大丈夫でしょう。
息子よ、あと2年間幼稚園頑張ってね。

目が合いにくい自閉症スペクトラム児

少し前の話なのですが昨年、11月にABAセラピストさんから、息子と目が合う回数が少ないことが気になると指摘され、もう少し目が合う回数が増えるといいんですけど…
と言われました。



セラピストさんからは、息子が話しかけてきたときや、お母さんと目が合ったときになるべく返事をしたり、要求に応えるようにしてください。
と指導される。
息子がママを見て話せば、ママは話しかけてくれる。もっとママと話したいから、息子自身が目を見て話すようになる。という感じで、目を合わせるように促す感じです。



息子から見ると、例えば

おやつ食べたい→ママの目を見ながら「おやつください」と伝える→おやつが食べられる

という感じ。



息子とまったく目が合わない訳ではないのですが、目が合いづらいのは昔からのことだし、特性もあるからと私自身そこまで気にしていなかったのですが、セラピストさんに言われたとおりに、なるべく目が合ったときに話すようにしていたら、少しずつ息子も変わってきました。



主人にもお願いしたり、私自身も気がついたときになるべく意識するようにしたら、1ヶ月くらいしてセラピストさんが「◯◯くんだいぶ目が合うようになりましたねー。」と言われました。
親やまわりの接し方で、結構短期間に変化するものなのですね。
毎日接している私は鈍感なのか正直、その変化にあまり気が付きませんでした。言われてそうなのかな?くらい。



定型発達のお子さんは人と接する時に、幼児でも相手の目や表情をじっとみて、相手の気持ちを汲み取っているし想像している。
息子はそもそも人の顔をじっとは見ていないので、他の人の表情を読み取る力が弱いし、その経験自体が少ない。それがコミュニケーションや社会性の低さに繋がるのだと思います。



私が大人になって、人の顔を見て話すのが何となく恥ずかしいし、苦手だなぁ。と思った時期もありました。
そんなときに職場の新人研修で、目線を合わせないことは相手に対して関心があまり無いように受け取られてしまうし、失礼だと思われてしまうから、気を付けるように。
相手の目をじーっと見るのが恥ずかしいと思ってしまうなら、とりあえず口から首もとあたりを見ておくといい。そうすると相手が自分を見てくれていると思ってくれる。というアドバイスをもらったことがあります。
超至近距離でなければ、これは有効なようです。



息子にも、相手のおめめを見るのが恥ずかしかったら、口から首あたりを見るといいよー。
とアドバイスしたことがありますが、よくわかっていないのか、本人にはまだ難しいのか、実際は他の人から話しかけられると、うつむきがちです。



今は年少だしってある程度の事は、いろいろ態度がおかしくても、出来なくても、大目にみてもらえているところがあるけど、これが小学生、中学生になったらそういう訳にもいかないでしょう。
少しでも相手の顔くらい見てお話しないと、相手にしてみれば目も合わさず、顔を見ないで話をしてくる失礼な人ですからね。
いろんなことを吸収しやすい、身に付けやすいと言われている幼児の時期に、親が息子との関わり方に工夫をすることで、良い方向に少しづつ変わっていくことも中にはあるんだと思います。



今以上に人と目を見て話が出来るようになったとしても、人の話を聞いて理解する。さらに言われたことを行動に移すのが年齢相応に出来ない息子。
あんまり無理しない程度に対人コミュニケーションを身につけて、他の人達とやり過ごすすべを身につけてくれ。ママには息子の社会性やコミュニケーション能力を高めるサポートはおそらく出来ないからさ。

療育クラス40回目

今年度の週1療育クラスが40回目でした。
私としては多いよなー、頑張ってるなーと思うのですが、人によっては少ないと思われるかもしれませんね。
恐らく、うちの子が一番休まずに通っていると思います。2回しか休んでませんから。



今回は来年度のクラス替えや環境の変化を見据えて、いつもと違う先生が進行役をしたり、息子の隣に付き添う先生が違っていたりしました。



息子は隣の先生に「やだー!」と、文句タラタラ。微妙な環境の変化が嫌なのか、いつもよりも座っていられなかったり、ママと手を繋いで順番待ちをしないといけなかったり、何かをしないといけない場面でも、やれたり、やれなくてぐずぐず座りこんでいるときもありました。
いつもよりも落ち着きが無い感じでしたが、先生に言わせると、そこまで崩れていなかったらしい。



他のママからは、(うちの息子くん)ちょっと眠いの?いつもよりちょっと荒れてる感じ。と言われる。
いつもと微妙に違うと不安になるのか、場に合った行動ができない。これが本来の息子の特性そのもの。
他のママからは、うちの息子が療育に通う理由がわからないと言われることもあるけど、出来る事と出来ない事が極端だし、気分とやる気にムラがあって、年齢相応の集中力が身に付いていない。
課題がスムーズにこなせるときも増えたけれど、大泣きしてぐずりまくりでまったく療育にならなかったりする事もあるので、やっぱり息子には療育が必要なんだなぁ、と。実感しています。



親の方が療育施設に行くだけで、どっと疲れます。
来年度も親が療育に参加しないといけないんだよなぁ。
せっかく療育で、変化に適応できるようになる経験をさせてもらっているので、来年度はクラスや担任の先生が変わっても、楽しく幼稚園に通ってくれるといいなぁ。