自閉症スペクトラムと診断されて

2歳で境界知能ASDと診断された普通級に通う6年生男児を育てる母の子育て記録

療育に関わる人との関係

わが家は結構恵まれていたかもしれない。
最近何となくそんな風に感じています。



療育を受けていると、それ絡みで嫌な事を言われたとか、嫌な思いをしたという話をママ友から聞いたり、他のブログで読んだりする。
私自身ママ友や療育の先生達といて、嫌な思いをする事はあんまり無かったです。まったく思いつかないです。
仮に嫌なことやえっ?と思う事を言われたとしてもスルーしていたんでしょうね。
他人の言うことが正しいとは限らないし、いちいち真に受けて気にしていたら、親の心が疲れますよ。



話の流れで療育クラスのママから、なぜ療育クラスに通っているのか?いろいろ聞かれることもありました。(逆にこちらもついでに聞いていた)
療育クラスでは隠すことでもありませんので、普通に理由や診断名を話したりしていました。
息子は療育クラスの中ではおしゃべりな方でしたし、年少の頃はやらないとか癇癪とか態度がひどかったですけど、年中になって何度も課題をやるうちにあっさり出来てしまっていた方だったので、他のお母さんから見るとただの普通の子にしか見えないから、どうして療育に来ているのか不思議だったみたいです。
幼稚園に告知もしていなければ、加配の先生もついていませんでしたので、そういう人は少数派だったようです。



療育に通っているお子さんそれぞれ、環境や発達段階や課題も違います。
人と比べても意味が無いので、人は人。息子は息子。と思って自分に言い聞かせていました。
療育に限らず、幼稚園のお友達関係でもそういうスタンスです。
走るのが早い子。知的能力が高い子。製作が上手な子。そんな出来の良いお子さんを見ると羨ましいなと思う事も多いです。
息子にスパルタで頑張らせたとしてもこうはならないんだよな。って切なくなる。
息子は頑張っていないわけではないし、親も焦っていない訳ではないのですが、3歳で平均より半年以上遅れていましたからね。
定型発達のお子さんと発達段階が違って当然。
息子には息子の発達の仕方があると自分に言い聞かせています。
放ったらかしにはせずに、方法を考えて、時にはお友達パワーを利用したり、費用をかけて手をかけつつコツコツとやっていくしかありません。



療育に行くと、自分の子は出来ないことばかり目につくし、他のお子さんを見ていると出来ることや良い部分が印象に残るんです。
他のお子さんの良いところは、お母さんやお子さんに「○○すごく上手だったね!、頑張ってたね!」とか自然に思った気持ちをそのままポジティブに時々ですがお子さんや親御さんに声掛けしていました。
お世辞ではなくて。本心から。
上っ面で褒めてる訳ではなくて、本当にそう思っていないと相手にも伝わりますからね。



他のお母さんもそんな感じでしたよ。
お互いに時に褒め合い、時に子どもの出来なさに落胆しちゃうんだけど、しょうがないよね。頑張ろう。見守ろう。みたいな感じの雰囲気。
クラスの雰囲気自体が先生も保護者もあたたかくて、遊びが中心で終わったらおやつと自由遊び時間がありますから、子ども達はそこそこ楽しそうでしたね。



2年間の集団療育クラス、週1回なのに親はしんどかったなぁ。ほとんど休まずに行きましたから。
今振り返ると療育施設をわが家はかなり有効活用していたんじゃないだろうか。
課題がものすごくゆるいけど、設備と人手が充実した幼児教室に格安で通わせていただいていた感じでしょうか。
もう1回あの生活を送れと言われたら、もう絶対に嫌ですけどね。



療育ママとの付き合いの方がまだ楽かも。
これからはお勉強に関して意識高い系のママ達とのお付き合いがありますからね〜。
今からそっちの方を考えるとちょっと頭痛いです。