自閉症スペクトラムと診断されて

2歳で境界知能ASDと診断された普通級に通う6年生男児を育てる母の子育て記録

学業における地域、経済格差

わが家のエリアは昔からいろんな理由で教育熱心なエリアなのですが、自治体全体で見ればそうでもない。むしろ結構低いというのが現実です。



最近ママ友が「地元の公立小学校の先生やってる友達が、うちのエリアから隣町Aエリアの学校勤務になったんだけど、あまりの学力の低さに驚いた。
そもそも勉強の習慣が身についていない。
同じ自治体なのに親の子どもに対する意識や雰囲気のあまりの違いに驚いた」
と話していました。



Aエリアってわが家から徒歩でも疲れない位の距離しか離れてないんですよ。(あまり利用しないエリア)
多少の平均世帯収入の差もありますが、それ以上に住んでいる人の教育に対する意識、子どもに対する意識に違いがあるのだと感じます。
でも先生に親の意識が低いと言われたAエリアは小学校や中学校が荒れていないので、おそらく世の中的には普通なんだと思います。
わが家のエリアに限ってやけに教育熱心なのだと思う。
実際に中学受験させる親が半数以上だし、幼児期からの習い事や塾の教室がやけに多い。
発達遅れてる、定型児でも何にも習い事してこなかったとか、苦手な事が多い子は暮らしにくいエリアかなと思いますが、それをバネにして頑張れる性格的にガッツがある子は他のお子さんとの競争で大きく成長できるのかもしれません。



教育は貧困から脱する大きな武器になる。
そのためには、勉強が好きだったり得意な子でない限りは、低学年から親による適切な導きや勉強の習慣作りが必要だとつくづく思う。
親自身が勉強を熱心にしたこともなく、自分の仕事で手一杯。せめて宿題くらいちゃんとやりなさいというくらいでは、子どもに学習習慣をつけることは難しいと思う。
うちの親が実際そんな感じでしたからよくわかる。



机に向かって勉強する習慣がない→理解できてないから成績もよくない→できない、わからないから子どもは勉強が好きじゃない
という悪循環になるかもしれない。



本当は勉強の習慣がない→習慣をつけて勉強をする→成績が上がる→やる気になる


になっていくのが望ましいと思いますが、それも親の学業に対する意識や力量によるのかもしれない。しかも母親の意識。私、頭が痛いです。

 

金銭面で余裕があれば、塾や家庭教師、教材でフォローしたりすることで、勉強が理解出来て成績は上がっていく子は多くなると思うし、金銭面の格差は貧困による勉強への支障の1つだと思う。
さらに義務教育や国公立以外は学費も高いから学業だけできてもお金がなければ学校には通えないという現実。
私と主人共通の考えで奨学金は利用しません。社会に出る段階で何百万円もの借金を背負わせるなんてそんな事はとても出来ない。自分達が親からしてもらった事くらいは自分の子にしてあげようと思って、今から教育費も適度にかけつつ、将来の大学費用を工面するのに必死です。
世の中のお子さんの2人に1人は利用する奨学金ですが、あまりに多くの人が使っていて本当に驚きです。



学力や能力、最終学歴には、様々な個人ではどうしようもないもの(生まれ月、生まれ順、家庭環境、世帯年収など)も因果関係があると思う。
通っている学校の良し悪しと同じくらい、どういう親のもとに生まれてどう育てられたかが学力に影響する。
さらにゆとり教育などで週休二日になり、その時間を塾などに置き換えられる高所得者の家庭の子とそうでない子との格差が広がったとも言われている。
自分の子どもに勉強を教えるのって非効率的だったり、甘えが出て、たとえ教職についている人でも上手くいかなかったりしますので教育を外注してしまうのはわからなくもないなと思う。
実際、私の知る限り教職に就いていた人のお子さんのくもん率、異様に高いのはそれを物語ってますよ。



普通の子どもだって働ける大人に育てるのが大変なのに、自閉っ子のわが子はもっと大変ですよ。
成績だって低かったら、本人が勉強嫌いになるのは目に見えている。
それ以前に、当たり前の生活習慣や一般常識。生きていく為に必要な事は親が教えられることは教えないといけません。



前回の暴言ブログの記事を読んで、毒親だと思う人もいるとは思いますが、勝手に思ってればいいし、そんな文句があるならこのブログ読まなきゃいいのに。
幼児にブチ切れ毒舌本音トークして一番ヤバイと思ってるのは私自身なんですよ。
詭弁と言われそうですが、完璧な親なんてただの幻想だと思う。



今まで息子に時間と手間と決して少なくない費用をつぎ込んで、ようやく所謂定型のお子さんとかろうじて渡り合える状況まで持ってきたんです。
出来る範囲で親として今出来ることをしているだけです。
最近は私が鬼になってプリント教室の宿題をやらせ、塾の問題の出来なかったところをやり直してますよ。
今からやりすぎ?いいえ。勉強習慣を身に着けさせない、家庭でも勉強していなくて学年相応に理解していない、出来ない方が私にしてみればそれは親の怠慢だし、そっちの方がよっぽど可哀想です。
息子のお友達はくもんの宿題を毎日15枚こなしてるんですよ。
ぼーっとしてたら置いていかれる恐怖感を感じるのは、地域柄かもしれないです。
就学前から早くも親がめげそうになっているのですが、前向きな声掛けで子供を鼓舞する般若のようですよ。