自閉症スペクトラムと診断されて

2歳で境界知能ASDと診断された普通級に通う6年生男児を育てる母の子育て記録

クラスの下から5人の子どもたち

「クラスの下から5人」の子どもたち

というネット記事を読みました

 

 

以下抜粋


特別な支援が必要ながら、気づかれていない子どもたちは、どのくらいいるのでしょうか?

 

 

現在、知的障害は一般的にIQが70未満で、社会的にも障害があれば診断がつきます。

これら知的障害の定義は、米国主導で行われてきました。アメリカ精神医学会による「精神障害の診断と統計のマニュアル 第5版(DSM‐5)」以降は、知的障害の診断からIQの値が外されましたが、実際の医療や福祉の領域では依然としてIQの値は使われています。

 

 

現在、一般に流通している「知的障害はIQが70未満」という定義は、実は1970年代以降のものです。1950年代の一時期、「知的障害はIQ85未満とする」とされたことがありました。

IQ70~84は、現在では「境界知能」と言われている範囲にあたります。

 

 

しかし、「知的障害はIQが85未満」とすると、知的障害と判定される人が全体の16%くらいになり、あまりに人数が多過ぎる、支援現場の実態に合わない、など様々な理由から、「IQ85未満」から「IQ70未満」に下げられた経緯があります。

 

 

ここで気付いて欲しいことがあります。時代によって知的障害の定義が変わったとしても、事実が変わるわけではないことを。

IQ70~84の子どもたち、つまり現在でいう境界知能の子どもたちは、依然として存在しているのです。

 

 

では、これらの子どもたちはどのくらいいるのでしょうか。知能分布から算定すると、およそ14%いることになります。

つまり、現在の標準的な1クラス35名のうち、約5人いることになります。

現在の学校では、このようにクラスで下から5人の子どもたちは、周囲から気付かれずに様々なSOSのサインを出している可能性があるのです。

 

 

知的障害者5年で2倍」は認知度が高まったから。
通常、クラスの中にはADHD(注意欠陥多動症)やASD自閉スペクトラム症)、LD(学習障害)といった診断がついている子どもたちがいることがあります。診断があれば周囲からの理解はまだ得られやすいのですが、クラスで下から5人は困っているにも関わらず診断がつくことはありません。病院に行って色々検査を受けても、IQが70以上あれば「知的には問題ありません。様子をみましょう」と言われ、何らかの支援を受ける機会を逃しているのです。

 

 

ただ、そもそも知的障害自体は病院の治療対象ではありませんので、軽度知的障害であっても気づかれる場合は少なく、診断がつくことも少ないのです。平成30年の内閣府の障害者白書によりますと、知的障害者は約108万人程度いるとされていますが、5年前の平成25年は54.7万人でした。5年間でなんと倍に増えているのです。

通常、知的障害者が急激に増えることはあり得ません。

これは何を意味するかというと、知的障害に対する認知度が高まって、療育手帳取得者が増えた結果なのです。逆に言えば、「支援が必要なのに気づかれていない知的障害者がまだかなりの割合でいる」ということなのです。

境界知能になるとますます気づかれないため、病院を受診しても適切に診断され、支援を受けられるようになることは、通常はありえません。

また、病院の医師やスタッフも、具体的な支援の方法を持ち合わせているわけでもありません。こういった子どもたちが困っている現状は、依然としてそこにあるのです。

 

 

例えば次のような子どもの振る舞いや特徴は、相談ケースとしてよく挙がってきます。

・感情コントロールが苦手ですぐにカッとなる
・人とのコミュニケーションがうまくいかない
・集団行動ができない
・忘れ物が多い
・集中できない
・勉強のやる気がない
・やりたくないことをしない
・嘘をつく
・人のせいにする
・じっと座っていられない
・身体の使い方が不器用
・自信がない
・先生の注意を聞けない
・その場に応じた対応ができない
・嫌なことから逃げる
・漢字がなかなか覚えられない
・計算が苦手
などです。

 

サイン出し始めは小学校2年生から

 

長い引用終わり

 

……………

 

さて、息子はどうなんだろうか?と考えてみたのですが、幼稚園、習い事、療育での様々な経験が、例えばコミュニケーション、集中力、自信、着席、やりたくないことでも折り合いをつけて行動する能力、集団行動を身につけることにつながっていたり、相談ケースの大部分をカバーしているように思う。

学校でも普通に過ごしていて、成績も算数と漢字だけは出来る子。親の心配をよそにかなりの頑張りっぷりです。

はっきり言って、人様のお力添えがあっての今の我が子ですよ。

2年生になって、上記の振る舞いが出てきたら正直困ってしまうのですが。おそらく今年度も大丈夫なんじゃないかと。担任の先生の力量次第なのかもしれません。(まだどんな人なのか知らないけど)

 

 

特に発達障害のお子さん、発達に遅れがあるお子さん、境界知能のお子さんをお持ちの親御さんの苦悩は、他の方々には理解してもらうのは難しく、個人差がある。

簡単に解決できるものでも無いので、

とりあえず愛情を言葉で伝える。ハグする。

勉強には根気よく付き添う。

子どもの話はきちんと聞いて、気持ちを受け止める

頑張ってやったことを褒める

 

私に出来ることといえば、それくらいでしょうか。

 

宣伝では無いのですが、愛甲さんの「知的障害は治りますか?」を買って読んでみたら、息子を育てるヒントがあるのかもしれなくて、ずっと気になっていて、近日中に読もうと思っています。

(愛甲さんは一度講演会でお話を聞かせていただいたことがあります。)