自閉症スペクトラムと診断されて

2歳で境界知能ASDと診断された普通級に通う6年生男児を育てる母の子育て記録

塾の合格体験記がわが家の参考にはならない件

最近、息子が通う塾から昨年度卒業生の合格体験記の冊子を持って帰ってきました。

 

で、読んでみたところ、、、

 

なんだかがっくりきてしまいました。

 

 

ほとんどが上位15%くらいの立ち位置、もっと広く考えても上位20%の立ち位置にいるお子さんを持つ保護者の体験記だったんです。

男子なら東京千葉神奈川の御三家。プラス1.5番手校(駒東や海城、慶応、早稲田あたり)

 

 

4年生から(3年生の2月)の入塾が多く、その時期から入塾できるということは、元々持っている能力がかなり高い。

もっとすごい子は5年生から通塾の子もいた。

 

 

4年生から塾に入る場合、子どもが受験したいと言い出して入塾している率も高いので、やる気というか本人の意識、やる気がそもそも違う。

 

 

低学年からギリギリの学力で入塾し、親から強制的に入塾させられて、仕方なく授業やテストを受けている安定下位クラスの息子と、4年生からやる気満々で入塾してくる能力の高い子たち。

比べてはいけませんが、そりゃいろいろと違うよなーと思ってしまうんです。

もっと言うと、本人の能力プラス、庶民のわが家とは比べ物にならないくらいハイクラスなご家庭ばっかりですよ。

保護者が身につけてるもの、びっくりするくらいハイブランドのオンパレードですからね!

 

 

書いてある内容はもともと能力のある子で勉強に対してやる気のある子を持つ親の受験の振り返り、感想ですから、真逆の息子を持つわが家には残念ながら何の役にも立たない体験記なんですよ。

塾にとって都合の悪いことは書いてないんだろうしね。

一番下のクラスだったけど、勉強や塾通い嫌がってたけどそこそこの学校受かりましたみたいな体験記は皆無。(当たり前か)

 

 

ものすごく立派な冊子だったので、少しくらいわが家の参考になるところがあるんじゃないの?と思って目を凝らして見ても、何度も言いますが参考にできるところがまったく無いんです。

息子は1年生から通塾してるから3年分目を通してますけどね。

気がついたことは、本人にやる気が無いとどうしようもないということ。

楽して合格はできない。

地道な努力が必要だということ。

親は余計な事を言わずに、子どもが頑張っているのを励ましたり体調管理をしてあげたり、勉強に付き合ったり、お金を出したりして必要なフォローをする。

っていう当たり前の事を親はみんなやっているのよね。

サラッと書いてるけど、親は相当大変です。

公立中学に進学して、塾に入れて入れそうな高校行かせるのは、親的に何と楽な道なんだろうと思いますよ。高校受験では親はほとんどサポートしませんし、できませんからね。

それをしないのは、息子が公立に行ったら結構悲惨になりそうなのが予想できるからなんです。

 

 

塾に入れたこと自体に後悔は無いんですけど、体験記読んで改めて塾選び失敗したなぁと思ってます。

そもそも息子の通う塾は勉強大好きだったり、超上位校を目指す子の為の塾なので、塾では勉強しろとは言われないし、塾が子どもにやる気を出してもらうような働きかけをしてくれる訳でもない。

宿題をやってなくても、復習してなくても、漢字テストの点数が悪くても叱られない。

ただ次のテストでクラス落ちするだけ。

クラス落ちしたらテスト範囲の難しい問題を授業で扱わないので、自学するしかなく、クラスがなかなか上がれない。

競争心が無い、負けず嫌いでもない、基本ダラな息子にとって酷な環境なのは事実。

身バレしたくないので、塾名は書きませんが皆様の予想通りのあそこです(苦笑)

 

 

他人にベラベラ話すことでもないのでひた隠しにしていますが、ママ友ネットワークとは恐ろしいもので幼稚園時代のお友達や保護者に通っている受験塾がバレているんですよ。

息子がそこそこ頭の良い子で私が教育ママだと勘違いされていることでしょう。(違うから!)

 

 

勉強やる気無し、受験に興味無し、親が子どもに勉強を教えられない、超上位校が志望校ではないなら、今の塾である必要は無いんです。

ですが一度入れてしまうと、レールに乗せてしまうと気軽に転塾するわけにもいかない。

塾をそろそろ辞めたいと言っている息子ですが、幼稚園からのお友達も一緒に通っていますので励まし合ってそれなりに楽しんで通っているみたいです。

 

 

勉強したくないし、受験したくないから近所の公立中学に行きたいっていう息子をなんとかほめてなだめすかして勉強させていますけど、、、

公立中学に入ったら高校受験しないといけないし、受験するしないに関わらず、勉強して学力をつけることは必要ですからね。

受験しない=勉強しなくていい と本気で思っている息子は本当に浅はかだと思います。

 

 

小学生のうちは親のお膳立ては必要と腹を括って、やっていくしかありません。

ドラクエに例えるなら、布の服に革の盾こん棒を持って戦いに挑んでいる息子ですが、息子のような子がどんな風に育つのか、同じ特性を持つお子さんを育てるご家庭の少しでも参考になれば、私の日々の努力も報われるというものです。

 

 

志望校に合格できた暁には、この塾に通わせて良かったと思えるのでしょうねー。

ちなみに昨年の四谷の全統テストは真ん中あたりでした。立ち位置微妙過ぎるよ、息子、、、