受験や就活で重要視されつつあるコミュ力などの「非認知能力」。子どもの頃の「体験」がその能力を伸ばす鍵とされています。しかし、民間団体の調査では、世帯年収300万円未満の家庭の子どもの3人に1人が学校外の体験をしてないことがわかりました。
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「最近では、親の所得や学歴が子どもの教育の質に影響を及ぼす“教育格差”の認知度が上がっていますが、親が子どもに割く『時間』に格差が生じている事実は、あまり知られていません。体験格差は、親が子どものさまざまな体験のために割ける時間の格差ともいえます」
そう話すのは、東京財団政策研究所研究主幹で、慶應義塾大学総合政策学部教授の中室牧子氏。
中室氏によると、子どもを持つ親が自分の時間の使い方を家計簿のようにして記録した「生活時間調査」を分析すると、子どもたちの体験格差が生じている背景には、親の学歴や所得が深く関わっていることがわかるという。
「生活時間調査は、睡眠時間や家事時間など、対象者が生活行動にかけた時間を可視化したもの。体験に関するものは、母親が子どもの『勉強』に投資する時間(本の読み聞かせや宿題の手伝いなど)と、『体験』に投資する時間(お絵かきや屋外での運動など)の2つに分けて、かけた時間を計測しています。多くの国で調査が行われており、それらの結果によると、所得や学歴が高い親は『勉強』と『体験』に、多くの時間を割いていることがわかりました」
また、厚労省の「21世紀出生児縦断調査」では、親が子どもをキャンプや釣り、動物園などの体験活動に参加させた回数を集計し、父親、母親の学歴ごとにその割合を比較した。その結果から、高卒、短大・専門卒、大学・大学院卒のうち、親の学歴が「大学・大学院卒」の場合が、子どもに体験の機会を与えている回数が多いことがわかっているという。
「このように、親の学歴や所得の差は、子どもの勉強だけでなく、体験の格差にもつながっているのです」
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というのが専門家の意見。
私(40代氷河期世代)の頃よりも、相対的貧困が増えているということなのでしょう。
同学年である私と主人の小学生の頃で比べてみると、差がえげつないです。
主人(関西某県)親は自営業で両親共に大卒。
幼稚園は私立大学附属。
親に強制的にバイオリンを習わされ8年やっていた。
小学生の頃、台湾とオーストラリア、サイパンに家族旅行。
幼児から低学年まで喘息克服のためにスイミング。1年生から公文、中学受験を親からすすめられ、4年から受験塾。私立中学進学。
私(都内郊外在住会社員家庭で、両親は非大卒)
幼稚園(年長のみ)から高校までずっと公立。
家族旅行は小学生の6年間で伊豆旅行2泊3日の1回のみ。毎年お盆に中部地方某県の両親の田舎に強制的に帰省。
習い事は短期間のものが多いですが、いろいろさせてもらって、スイミング、英会話、エレクトーン、習字(1つの習い事は5000円程)
家族での近場のお出かけ、外食ほぼありませんでした。(父が出かけるのが嫌いだから)
私の時代でもこの位の差がありましたが、今はもっと強烈な格差と貧困なのでしょうか?まったく実感できません。
ちなみに2012年生まれの息子は
海外は香港、シンガポール、マレーシア、インドネシア。(年長時なので覚えていないらしい)
習い事は現在、受験塾と陸上。
もっと小さい頃は短期間ですが幼児教室、学研やサッカー、スイミング、体操もしていました。
都内の動物園や人気な博物館は一通り連れて行きました。
ちなみにディズニーは7回。
ユニバは4回。
百聞は一見にしかずといいますから、お金と時間と手間をかけて、いろいろな体験、経験をさせてきたつもりです。主人も、俺あいつ(息子)が羨ましいよ。いろいろ経験できて。とぼやいていました。
わが家は特別ではないと思います。
周囲の息子の同級生もそんな感じの家が多いです。
そんな息子が4年生の時
『俺はいっつもパパとママに振り回されてる。本当は旅行(北海道)には行きたくなかった。』だそうです。ガックリです。
そんなだから、行ったことのある場所も記憶に残らない。今与えられてる環境が当たり前過ぎて感謝の気持ちも持てないのでしょう。
で、思ったんですけど、息子みたいに様々な経験、体験を可能な限り与えても、学べないし、活かせない子というのもいるんだなーと。砂漠に水撒いてるみたいなものですかね。はっきり言って意味が無い。楽しかったね!終わりみたいな。親としては努力が報われないので悲しい気持ちでいっぱいです。
体験って必須じゃないし、ある種の贅沢品なのだと思います。学校の遠足、社会科見学、移動教室などだけじゃダメなの?と思っちゃうんですよ。普段はお金のかからない公園や図書館などで過ごすとかね。
子どもの経験、体験の格差って、親が貧困でも子どものことをきちんと考えてる場合はまだ良い方。親が自分のことしか考えていなくて、情報にアクセスしようともしないし、できない。子ども自身や子どもの教育に関心が無いっていうことが問題らしい。
C国のそこそこ有能な留学生が大量に流入している現在、はっきりいって脅威でしかありません。以前からカナダではカナダ人の仕事が奪われていて問題になっています。
息子が社会に出る頃には、日本の高収入な仕事はC国人ばっかりとかになる未来。考えただけでも恐ろしい。
某S塾のアルファがC国人だらけなのは、中学受験塾に通わせている親なら聞いたことある人もいると思います。
体験格差というよりも、それを含めた全体的な子どもの底上げサポートと政治対策が必要だと思う。